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診療科・部門

眼科

後期研修について

はじめに

この研修プログラムは、眼科臨床医として必要な基礎・臨床知識、診断・治療技術、手術手技および判断力を後期研修医が身につけ、日本眼科学会専門医制度の定める専門医資格の取得を目標とする。また、患者の人格を尊重し、問題を解決するための理論的思考を身につけることにより、眼科医としての倫理観・診療態度の習得も目標とする。
当科では網膜硝子体疾患や眼窩・神経眼科疾患の診療に重点をおいており、特にこれらの分野での診断や治療の技術向上を目指して、具体的な研修目標を設定する。併せて学会発表、論文作成を通してさらなる専門知識を身につける姿勢を養う。

主たる専門医資格と取得までの期間、条件

日本眼科学会専門医制度認定専門医
初期研修終了後4年間の研修及び専門医試験
当初2年のうち1年間は日本眼科学会専門医制度の定める基幹研修施設(大学病院等)での研修を要する

他の得取可能な専門医資格

なし

施設認定の名称

日本眼科学会専門医制度研修施設

研修計画

日本眼科学会専門医制度の定める専門医資格取得のための7領域にわたる初期目標へのプログラム

眼科研修プログラム

【対象疾患】
・角膜、結膜関連

各種結膜炎、ドライアイ、結膜腫瘍、角膜潰瘍、ヘルペス角膜炎、角膜真菌症、円錐角膜、角膜実質炎、兎眼性角膜炎、糸状角膜炎、水疱性角膜症、外傷(化学熱傷、裂傷、穿孔、異物)等

・白内障関連
白内障(先天性、加齢性、併発白内障等)、水晶体や眼内レンズの位置異常(水晶体脱臼、眼内レンズ偏位等)

・緑内障関連
原発開放隅角緑内障(原発開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障)、原発閉塞隅角緑内障、続発緑内障(ぶどう膜炎、眼内腫瘍、落屑症候群、血管新生緑内障等)、発達緑内障

・網膜硝子体、ぶどう膜関連
糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜動脈閉塞症、高血圧網膜症、加齢黄斑変性、網膜色素変性症、網膜剥離、未熟児網膜症、中心性漿液性脈絡網膜症、黄斑上膜、黄斑円孔、黄斑牽引症候群、ぶどう膜炎(サルコイドーシス、ベーチェット病等)、眼内炎、網膜・脈絡膜腫瘍等

・屈折矯正、斜視、弱視関連
屈折異常(近視、遠視、乱視)、内斜視(調節性、部分調節性、非調節性)、外斜視、上下斜視、斜位、先天性色覚異常、弱視(屈折性、斜視性、不同視性、形態覚遮断性)等

・神経、眼窩、眼付属器関連
視神経炎、視神経症(虚血性、外傷性、中毒性等)、心因性視覚障害、うっ血乳頭、視神経萎縮、眼振、外眼筋麻痺、輻輳痙攣、重症筋無力症、甲状腺眼症、眼窩炎性症候群、眼窩腫瘍、眼窩骨折、眼窩蜂窩織炎、涙嚢炎、先天性鼻涙管閉塞等

・他科診療連携
全身症状を伴う眼外傷、糖尿病、循環器疾患(高血圧、内頚動脈閉塞、一過性脳虚血発作等)、透析患者、ぶどう膜炎(サルコイドーシス、ベーチェット病等)、神経眼科症状を呈する脳血管障害、脳腫瘍、脱髄性疾患、血液・造血器疾患、膠原病、未熟児網膜症、アトピー性皮膚炎、心因性疾患、全身麻酔を要する手術患者等

【検査】
視力、眼圧、屈折、調節、色覚、対光反射
眼位、眼球運動、両眼視機能検査
眼鏡及びコンタクトレンズ検査、スペキュラーマイクロスコープ
細隙灯顕微鏡検査(角結膜染色、隅角鏡を含む)
眼底検査
視野検査(対座法、ハンフリー視野計、ゴールドマン視野計)
網膜電図、視覚誘発電位
超音波検査(A-mode、B-mode)、光干渉断層計、蛍光眼底造影検査

【処置】
点眼薬、眼軟膏
結膜下注射、テノン嚢下注射、硝子体内注射
結膜・角膜異物除去、睫毛抜去
涙点プラグ挿入、涙嚢洗浄、涙道ブジー

【手術】
・執刀
レーザー手術(網膜光凝固術、レーザー虹彩切開術、後発白内障手術等)
翼状片手術、眼瞼手術、斜視手術、白内障手術
・助手
緑内障手術、硝子体手術、眼窩手術

年次毎の研修計画

当科研修1年目
指導医のもとで眼科診療全般に要求される基礎的な知識、技能、患者さんへの対応について外来及び病棟研修を行う。
・視力検査、屈折検査、眼圧検査、視野検査、網膜電図、超音波検査等を実施し、結果を評価する。
・角結膜炎の診断と治療、緑内障の薬物治療、光凝固、小手術、眼科救急処置等を経験する。
・後半で外来新患を担当する
・病棟で前眼部や白内障の患者さんを診察し、術後管理を行う。
・病棟で神経眼科の患者さん(視神経疾患、眼球運動障害等)を担当する。
・白内障手術の助手につき、wet laboや実際の執刀での手術トレーニングを開始する。
・1編の学会報告を行い、症例の分析、治療データの解析等の臨床研究論文を投稿する。

※なお、日本眼科学会専門医制度の規定により、当科での研修1、2年目のいずれか1年間は同制度が規定する基幹研修施設(大学病院等)での研修が必要になる。
※当院での研修歴が無い場合、上記プログラムに加えて以下の研修を行う。
・当院電子カルテシステムの操作の習得
・当院救急科での当直業務の研修

当科研修2~3年目
ある程度独立して患者さんへ対応し、外来、病棟業務にあたる。
・眼科外来診療を行う。
・病棟で白内障、緑内障、網膜硝子体疾患の患者さんを診察し、術後管理を行う。
・白内障手術を執刀し、緑内障手術や網膜硝子体手術の助手を行う。
・2編以上の学会報告及び臨床研究論文投稿を行う。

当科研修4年目以降
専門医取得へ向けて、より高度な知識、技能を習得する。
・網膜復位術、緑内障手術のトレーニングを開始する。
・網膜硝子体及び神経眼科分野において、以下のような臨床経験と高度な手術を経験する。各種検査の結果から加齢黄斑変性の病型を診断して治療計画を立てる。
甲状腺眼症の診断を行い、適切な治療方針を立てる。
視神経炎に対するステロイドパルス治療の適応判断及び治療時の安全管理を行う。
網膜復位術を執刀する
・臨床研究を行い、科学的思考力を習得し、学会発表および論文投稿を行う。
・研修5年目以降で眼科専門医試験を受験し、専門医取得を目指す。

研修成果評価方法

研修医と教育スタッフのチームを作り、検査・診断・基本的治療について研修プログラムにある項目に沿って直接指導する。カンファランス、口頭試問、手術実技の際に既述の7つの領域の中の到達目標について、
A:十分達成された
B:ほぼ達成された
C:やや不十分
D:まったく不十分
E:研修の機会がなかった
以上の5段階の評価を行い、達成が不十分な項目については、適宜研修を追加する。
研修医が受け持つ学会発表、論文作成においては、データや症例のまとめ方、適切な文献の引用について担当研修委員が評価する。

研修の獲得目標
・光凝固術:3年間で20件
・白内障手術:当初2年間で100件(執刀50件)
・網膜復位術:3年間で助手10件(執刀5件)
・加齢黄斑変性の眼内薬剤投与:3件
・視神経炎または甲状腺眼症患者の入院治療:3件
・学会発表:2件
・論文作成:1件
・研修5年目の6月に日本眼科学会専門医制度の専門医試験受験

カンファランススケジュール

・カンファランスにて、患者さんの所見の解釈、診断、治療方針への理解度を評価する。
 日時と場所:毎週木曜日午後6時から眼科病棟診察室にて
・口頭試問を行い、1週間の研修の達成度を評価する
 日時と場所:毎週金曜日午後6時から医局にて

※ 募集人数や研修期間、応募資格などは >専門研修(後期研修)プログラム 募集要項をご覧ください。

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