当科の特色
従来からの皮膚科の治療薬であるステロイド外用・抗アレルギー薬外用に加えて、近年新しい治療薬が皮膚科領域でも多数登場しており、当科でも多数導入しております。紫外線治療も行っております。
<炎症性疾患>
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎に対しては、生物学的製剤注射(デュピルマブ)やJAK阻害薬の内服(ウパダシチヌブ、バリシチニブ)・外用(デルゴシチニブ)、PDE4阻害薬外用(ジファミラスト)を採用しております。痒みの強いアトピー性皮膚炎にはネモリズマブも治療対象なります。日本皮膚科学会認定の皮膚疾患ケア看護師が丁寧に外用指導を行います。小児については、手稲区、石狩市の近隣の小児科クリニックとも連携をとり、学業と両立できるように配慮しながら治療を行なっております。
乾癬
重症例の乾癬に対しても、生物学的製剤(インフリキシマブ、アダリムマブ、セクキヌマブ、グセルクマブ、リサンキズマブ)を採用しております。中等症に対してはPDE阻害薬内服(アプレミラスト)、TYK2阻害薬(デュークラバシチニブ)があります。ナローバンドUVBやエキシマライトによる紫外線療法も行なっております。また、乾癬性関節炎に対しては、リウマチ膠原病内科と連携して治療にあたっております。
円形脱毛症
症状の固定した円形脱毛症に対して、局所免疫療法(SADBE)やエキシマライトによる紫外線療法を行ってます。脱毛面積が頭部の50%以上にわたる症状が固定した重症例にはJAK阻害薬(バリシチニブ)やJAK3/TECファミリーキナーゼ阻害薬(リトレシチニブ)で治療します。
多汗症
塩化アルミニウム液外用、抗コリン薬(プロパンテリン臭化物)内服を行なっています。重度の腋窩多汗症に対してボトックスの局所注射を行っております。
蕁麻疹
特発性慢性蕁麻疹に対しても日本皮膚科学会ガイドラインに則り治療を強化します。蕁麻疹日記を使用し、難治例には注射による治療(オマリズマブ、デュピルマブ)を行っております。自己注射も可能です。
掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症に対しても注射による治療(グセルクマブ、リサンキズマブ)があります。PDE4阻害薬(アプレミラスト)による内服、あるいはエキシマライトによる紫外線治療も可能です。禁煙、扁桃摘出や歯科金属を除去しても改善がみられない場合、治療の選択肢となりますので、ご相談ください。掌蹠膿疱症性関節炎についてもリウマチ膠原病内科と連携して治療に当たっています。
結節性痒疹
痒みが強い硬いしこりは結節性痒疹の可能性があります。従来の治療に加えて、デュピルマブやネモリズマブで改善がみられます。
<感染性疾患>
帯状疱疹
内服の抗ウイルス薬、消炎鎮痛薬で加療します。重症例については、総合内科に入院を依頼して抗ウイルス薬点滴をしたり、痛みが強い場合は、ペインクリニックに紹介して加療します。また帯状疱疹ワクチンも用意しております。弱毒生水痘ワクチンとシングリックスがあります。ご希望の方はご相談ください。
爪白癬
爪白癬についても20年ぶりに内服の新薬(ホスラブコナゾール)が登場し、3ヶ月の内服で1年後には6割の方に治癒がみられるようになりました。
梅毒
近年増加中の梅毒に対しても、従来のペニシリン内服に加えて、ベンジルペニシリンベンザジン注射を採用しております。
<その他>
薬疹や抗がん剤による皮膚障害
総合病院の特性として薬疹や抗がん剤による皮膚障害も多数診察しております。薬疹に対しては、薬歴を丹念に確認し、必要に応じて血液検査(DLST)を行い、原因究明に取り組んでおります。
接触皮膚炎
かぶれや金属アレルギーの原因を探るパッチテストも積極的に行っております。
壊疽性膿皮症や化膿性汗腺炎
壊疽性膿皮症(広がっていく皮膚の傷)や化膿性汗腺炎(わきや鼠径の治りにくいおでき)については、炎症を抑えるTNF阻害薬(アダリムマブ)やIL17製剤(ビメキズマブ)による治療法があります。
皮膚潰瘍
難治性の皮膚潰瘍に対しては、血流の評価のためにエコーやABI、SPPを測定することがあります。閉塞性動脈硬化症や静脈瘤と診断された場合、循環器内科や心臓血管外科と連携して治療に当たることがあります。




