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診療科・部門

心臓血管外科

診療実績・対象疾患

対象疾患

心臓血管外科一般・先天性心疾患(複雑心奇形・心房中隔欠損症・心室中隔欠損症)・後天性心疾患(狭心症・心筋梗塞・心臓弁膜症)・大動脈疾患(胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤・胸腹部大動脈瘤・急性大動脈解離)・末梢血管疾患(下肢閉塞性動脈硬化症・急性動脈閉塞・下肢静脈瘤)

診療実績

2016年の手術総数は431例であり、そのうち後天性心疾患150例、先天性心疾患15例、胸部大動脈瘤65例を合わせた心臓・胸部大動脈手術は230例となり、また腹部大動脈瘤67例を含めた末梢血管疾患は91例と、道内トップクラスの手術数を誇っております。

1)後天性心疾患

後天性心疾患のうち、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患については、カテーテルによる冠動脈インターベンションが困難である重症病変、あるいは左室瘤・虚血性僧帽弁閉鎖不全症などの心筋梗塞合併症などが手術対象となっています。単独の冠動脈バイパス手術の大部分は人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術(オフポンプ)で行い、さらに症例によっては左肋間小開胸による低侵襲胸骨温存手術(MICS)を選択し、高齢者や脳血管病変などの合併症を有する患者さんに対しても安全に手術が行われています。

心臓弁膜症においては、自己弁温存が可能な症例に対しては積極的に弁形成術を行い、人工弁が必要な場合、特に65歳以上の症例では抗凝固療法の不要な生体弁を使用し、QOLの向上を目指しています。僧帽弁手術では弁形成術を32例に行い、僧帽弁のみの手術症例では、胸骨正中切開を行わず右肋間小開胸でアプローチするMICSを積極的に行っております。またその延長上としてのDaVinciを用いたロボット支援手術についても現在準備中です。

大動脈弁閉鎖不全症に対しては自己弁を温存した弁形成術を積極的に行い、2016年は4例に施行しました。

また高齢化社会を反映して加齢による大動脈弁狭窄症が増加しており、当科では80歳以上の患者さんに対しても積極的に弁置換術を行って良好な成績をおさめていますが、合併症や体力などの問題で開心術のリスクが高く弁置換術の適応とはならない患者さんに対してはこれまで有効な治療法はありませんでした。当院では2014年6月に道内で初めて経カテーテル的大動脈弁留置術(Transcatheter Aortic Valve Implantation; TAVI)を開始し、2017年4月末までに道内随一の80例を超えるハイリスクの患者さんに施行、全例元気に自宅退院させることができました。循環器内科・麻酔科・心臓血管外科の診療科および臨床工学部・診療技術部・臨床検査部・看護部でハートチームを形成し治療にあたっている成果と考えており、今後も推進してまいります。

2)先天性心疾患

先天性心疾患に対しては、術前・術中・術後を通して常に小児循環器科医と共に診療にあたっており、手術手技・周術期管理の進歩も相まって、新生児の複雑な心奇形に対する外科治療(完全大血管転位症に対するJatene手術など)の手術成績も飛躍的に向上しております。心房中隔欠損症・心室中隔欠損症などの単純心奇形に対しては、全胸骨正中切開を行わず、手術創が従来の半分以下の小切開手術を積極的に行って、多くの患者さんおよびご家族にご満足いただいております。また、当科は小児の重症心不全症例に対して心肺補助装置を用いることのできる道内では数少ない施設の一つであり、これまでに劇症型心筋炎や乳児特発性僧帽弁検索断裂症などを経験し、いずれも救命することができました。

小児循環器パンフレットのご紹介 Cardiac Surgery

3)大血管疾患

胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤に対しては、従来の開胸、開腹による人工血管置換術に加え、高齢者や合併症を持つハイリスク症例に対するカテーテル的ステントグラフト留置術(TEVAR、EVAR)を行っています。高齢化やデバイスの改良発達により適応症例も増加し、また当院では2013年より大動脈血管内治療センターの開設、ハイブリッド手術室の設置導入により症例数も飛躍的に増加し、2016年のステントグラフト留置術は胸部大動脈瘤(TEVAR)27例、腹部大動脈瘤(EVAR)47例と多数の症例を経験しております。また開胸による胸部大動脈人工血管置換術も2016年は38例に施行しましたが呼吸機能が低下しているなど胸骨全切開が不利と考えられる患者さんに対しては胸骨部分切開によるMICSを7例に行い、術後合併症の回避と早期退院につながっています。手術内容も複雑かつ難度の高い手術を積極的に行っており、胸腹部大動脈瘤は2例、また大動脈基部病変に対する手術も人工弁付き人工血管を用いるBentall手術に加え、人工弁を用いず自己弁を温存したreimplantation法(David手術)を行い、良好な結果を得ています。

■心臓血管外科手術症例数(2016年1月〜2016年12月)

全症例数451例
心臓大血管手術症例数 (【1】、【2】、【3】の合計) 230例
【1】後天性心疾患[(1)+(2)+(3)]150例
(1)虚血性心疾患 (①+②+③) 34例
①単独CABG(人工心肺使用冠動脈バイパス術) 8例
②OPCAB(人工心肺非使用冠動脈バイパス術) 18例
③心筋梗塞合併症(左室破裂修復) 8例
 1)心破裂:左室仮性瘤切除+CABG 1例
 2)僧帽弁閉鎖不全:MAP+CABG 7例
*弁膜症手術に伴うCABG 13例
*胸部大動脈瘤手術に伴うCABG 3例
(2)弁膜症 (①+②+③) 112例
①単弁手術 53例
 1)大動脈弁手術(A)  
   大動脈弁置換術(AVR) 35例
   大動脈弁形成術(AVP) 1例
 2)僧帽弁手術(M)  
   僧帽弁置換術 (MVR) 1例
   僧帽弁形成術 (MVP) 16例(MICS 9例)
②二弁以上 25例
 1)A+M 4例(AVR+MAP 2例、AVR+MVP 1例、AVP+MAP 1例) 
 2)A+T 2例(AVR+TAP 2例)
 3)M+T 10例(MVR+TAP 2例、MVP+TAP 6例、MAP+TAP 2例)
 4)A+M+T 9例(AVR+MVR+TAP 5例、AVR+MAP+TAP 3例、AVP+MVP+TAP 1例)
③TAVI 34例(経大腿動脈 28例、経心尖部 5例、経左鎖骨下動脈 1例)
(3) その他(①+②+③) 4例
①心臓腫瘍 1例
②収縮性心膜炎 1例
③心損傷
*不整脈手術
2例(Maze手術 11例、肺静脈隔離術 11例)
【2】先天性心疾患15例
(1)体外循環使用 13例
①心房中隔欠損閉鎖術 3例
②心室中隔欠損閉鎖術 4例
③複雑心奇形 6例
(2)体外循環非使用 2例
①体肺動脈短絡術 1例
②動脈管手術 1例
【3】胸部大動脈瘤65例
(1)開胸手術 38例
① 上行大動脈置換術 13例(急性解離 6例)
② 大動脈基部置換術 3例(Bentall 2例、David 1例)
③ 弓部大動脈全置換術 20例(急性解離 5例、MICS 7例)
④ 胸腹部大動脈置換術 2例
(2)ステントグラフト留置術 27例(緊急 5例:急性解離 2例、破裂性 3例)
【4】末梢血管疾患91例
① 腹部大動脈瘤 67例
 人工血管置換術 20例
 ステントグラフト内挿術 47例
② 下肢閉塞性動脈硬化症 8例
③ 下肢静脈瘤 11例(ストリッピング 8例、レーザー焼灼術 3例)
④ その他(血栓除去術、仮性動脈瘤修復など) 5例

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