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診療科・部門

乳腺・内分泌外科

当科の特色

-乳がんの早期診断-
乳がんの罹患率は増加を続け、女性の第1位、死亡率は第5位(*1)ですが、30歳から64歳の働き盛りの女性のがんによる死亡では1位(*2)となっています。他のがんと同様、早期発見が重要であり、健診受診や早期診断技術が必要となります。
当院では乳がん検診はもちろん、3Ⅾマンモグラフィ(トモシンセシス)、超音波検査、乳腺専用MRIを用いた画像診断や吸引針生検を用いた組織診断を行い、早期診断に心がけております。

*1)出典:2020年国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」
*2)出典:2020年国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

-乳がんの集学的な治療、チーム医療-
現在では、治療前に針生検で組織を採取し“がんの性質”を調べることが重要で、それにより再発リスクが低いと判断した場合は、可能な限り低侵襲な治療をお勧めしますし、一方で、再発リスクが高いと判断した場合は、化学療法(抗がん剤)を先行させて腫瘍への反応(治療効果)を確認したり、腫瘍を縮小させて乳房温存率を高めることも目指します。

乳がんの治療とは、外科的治療(手術)、ホルモン療法、化学療法(抗がん剤)、分子標的療法、放射線療法を適切に組み合わせることにより、治療成績の向上を目指すものです。この目的のもと、腫瘍内科、放射線治療科、外来化学療法チームとは毎週、形成外科・病理診断科とも適宜カンファレンスを行い、集学的な治療を心がけています。

形成外科との連携により、乳房温存手術や乳房全摘後の再建も可能であり、患者さんにあった幅広い治療選択を提供することができます。
また、北海道内の乳腺外科とも連携し、医学の進歩・医療の質向上のために全国規模の臨床試験にも積極的に参加しております。そこから得られた最新情報を患者さんに提供できるよう常に心掛けています。
また、北海道内外の乳腺外科とも連携し、医学の進歩・医療の質向上のために全国規模の臨床試験にも積極的に参加しております。そこから得られた最新情報を患者さんに提供できるよう常に心掛けています。

―手術の安全性、低侵襲化を目指して―
手術に際して、不要な出血や漿液腫予防のために、“エネルギーデバイス”と言われる超音波凝固切開装置や血管シーリングシステムを積極的に使用しています。これにより安全・確実に止血、手術時間の短縮ができます。また、縫合糸が必要な場合も吸収されてなくなる糸(吸収糸)を用い、体内に異物である糸を残しません。


一般的に“がん”の手術にリンパ節郭清はつきものです。”がん”は周囲のリンパ節に転移することがあります。”がん”本体からリンパの流れに従って拡散・転移するリンパ節を流れに沿って系統的に切除することをリンパ節郭清といい、”がん”の手術では一般的に行なわれる手技です。乳がんの場合、リンパ節郭清の対象は腋窩リンパ節なので、これを腋窩郭清といいます。腋窩郭清を行うと一定の割合で患肢のリンパ浮腫や可動制限など生活の質を低下させる好ましくない合併症を伴います。


それを回避するため、術前検査で転移がないと思われる患者さんに対して、“センチネルリンパ節生検”を行なっています。今では多くの病院で行なわれている手技ですが、当院はRI法と色素法の併用が可能な施設であり、短時間に確実にわずかな創(約1.5cm)で検査が可能となっています。この技術により、多くの患者さんが安全性を損なわずに腋窩リンパ節郭清を省略できます。

甲状腺手術の際に、嗄声(声がかすれる)、誤嚥という合併症があります。甲状腺のすぐ後面に、反回神経という声帯をコントロールしている神経が走行しており、この神経が損傷され麻痺してしまうことにより起こります。一時的な症状で術後しばらくすると改善することが多いですが、日常生活に支障を来します。
これを回避するために、術中神経モニタリングという装置を使用することで、より安全に神経を同定し温存できる可能性が高まります。

当科では、主に甲状腺手術でこの装置を使用することにより安全性を高めた手術が可能になります。

 

 

特殊医療機器 ――――――――――――――――――――――――― 
・GPS navigater(センチネルリンパ節生検で使用)
・乳腺MRI(専用コイル)
・トモシンセシス機能を装備したデジタルマンモグラフィ
・吸引式組織生検用針キット(バコラバイオプシーシステム)
・超音波凝固切開装置、血管シーリングシステム(手術で使用)
・表面電極付挿管チューブを用いた神経モニタリング装置:NIM(nerve integrity monitoring)(甲状腺手術で使用)

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