抑制廃止に関連して:SSS運動の取り組み【定山渓病院看護部ブログ】

今年は雪が遅いなあと誰もが思い始めたころ、ドーンと降雪がありました。
度々お伝えしているように、定山渓は札幌中心部より山になりますので、
市街地より雪が多く降ります。
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11月26日14時頃病院5階の窓から見える山。
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渓仁会マークペイント (2).pngは、1999年に抑制廃止を宣言し、現在まで身体抑制に頼らず、ケアを継続し続けています。
院内に「抑制廃止検討委員会」を立ち上げ、継続的に啓蒙活動を行っています。
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全部署に掲示しているSSS運動のポスター
抑制は身体拘束に限らず、言葉や態度も重要で、質の向上を高めることを目的に、
2019年度より全職員で取り組んでいるのがSSS運動です。
今年度のSSS運動について、菅原師長が講師(2021年度抑制廃止検討委員会の看護部担当)となり研修を行いました。
参加対象は全職種とし、看護職・介護職だけではなくリハビリテーションスタッフ、
歯科衛生士、サプライサービス課・医事課、総務課など事務職、社会福祉士が
参加しました。
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ポスターにあるように「笑顔」「言葉」「静かな環境」をテーマにお話した後、
菅原師長が、患者さんの役で委員の看護師とともに、ロールプレイを行いました。 画像1トリミング.jpg
最初あまりのリアルさに、真剣に見入りました。
菅原師長のロールプレイのリアルさは、だれもが認める実力で、
参加者はあっという間にを研修内容に引き込まれました。
〔ロールプレイとは、実際に現場や場面も想定し、そこに出てくる登場人物の役割を演じ、疑似体験の中でスキルを身に着け、高めることを目的とします〕
そのためか、グループワークでは普段行っていること、行いたいと思っていることなどを活発に積極的な意見交換ができました。
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「意識して行動しているつもりですが、夜勤で忙しい時など思わずスピーチロックの言葉が出ないように意識したいと思いました」
「マスクをしていて笑顔を感じていただく表情は、常に意識しないとできないと思いました」
「患者さんと直接接することが少ないので、その瞬間・瞬間の言動、行動にSSSを意識したいと思いました」
など、意見・感想が出ていました。
              N・Tao