2023-02

高齢者の実際を体験する【定山渓病院看護部ブログ】

高齢になると、身体的にも精神的にもなんらかの変化が生じます。

今の自分からはどんな変化か想像できないものです。認知症ケアリンクナース会では「自ら体験することで加齢変化を理解し、ケアや指導につなげる」を目的に高齢者体験を実施しました。

高齢者体験グッズ を使用し、体験前に高齢者の視え方、聞こえ方の確認をしました。

「前が見えない」

その後2グループに分かれて、グッズを装着したまま廊下や段差の歩行、車いす乗車体験、飲水体験、財布から小銭を取る、本を読むということを実施しました。

 

 

 

「曲がり角どこ?」 触って確認します。

「下の段がわかりません」

「えーっと…読めないわ」

 

 

 

 

 

 

「100円玉がつかめない」手袋をはめてコインをつかもうとする感覚と一緒でした。

体験した後の感想・意見では「下を見ながらじゃないと歩きづらい。でも今まで患者さんに「危ないから上を見て歩いて」と声をかけていたと思う」や「横から声をかけられてもわからない、回りこんで視界に入ってほしい」、「先を見越した声かけをしてほしい」など、まだまだたくさんのことがありました。

 

 

 

今回、高齢者体験を実施したことで、相手に寄り添ったケアを考えることにつながり、ケアプランや現場へ戻ってからスタッフへのOJTへ活かせると思います。

今回のブログは、松山副看護部長の原稿、大高(麻)師長の写真です。

編集は私ですが、看護部内のみなさんの協力のもとに「定山渓病院看護部ブログ」はアップ出来ています。

N・Tao

動画研修とweb会議室 【定山渓病院看護部ブログ】

当院には、web会議室が3部屋あります。

コロナ禍でのオンライン会議やオンライン研修に対応すべく、院内の設備を整えました。

1人から2人で受講・会議参加をします

看護部では看護協会や手稲渓仁会病院主催の研修を受講したり、それぞれの自己研鑽のための動画視聴や法定研修などにも対応しています。

「研修」か「会議」をドア前に表示します

これまで、看護に必要なケアや看護記録・看護計画など、集団で講義を受けることが主流でした。これからは、オンラインを活用し、自己学習してからOJTで確認をするというスタイルに以降していく方法をとります。

“密を避ける”ことが発端ではあったかもしれません。

でも、会場への移動時間が無くなったり、自分の都合のいい時間で視聴出来たりとプラスの側面も見えてきました。

 

今後もハイブリット研修等は続くと考えられ、多様な形に対応できるよう、ハード・ソフト面で順応できなければならないと考えています。

N・Tao 

【医療機関向け】北海道慢性期医療協会講演会のお知らせ