2026年5月29日から6月2日にかけて、アメリカ・シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2026)において、当院が参画した多機関共同研究4題の研究成果が発表されました。ASCO は世界最大規模のがん領域の国際学会であり、世界中の研究者・医療者が最新の研究成果を発信する場として知られています。当院からは、胸部外科の加藤 弘明医師、阿部 大医師、腫瘍内科の石黒 敦医師、消化器外科の山本 寛之医師が参加しました。
■ 発表された研究内容と当院における研究責任者、登録例数
①GALAXY(消化器外科、他)/研究責任者:加藤 健太郎 医師
根治的外科治療が可能な結腸・直腸癌を対象としたレジストリ研究
当院登録:202例(全体 6,300例)
②PRO-MOTE(腫瘍内科、他)/研究責任者:石黒 敦 医師
切除不能進行がんおよび転移・再発固形がん患者を対象に、ePRO を用いたモニタリングの有用性を検証する多施設共同ランダム化比較試験
当院登録:79例(全体 500例)
③TRACK-BC(胸部外科、他)/研究責任者:加藤 弘明 医師
術前化学療法を開始する早期乳がん患者を対象に、ウェアラブルデバイスで身体活動量を評価する前向き観察研究
当院登録:10例(全体 100例)
④C-PROWESS(腫瘍内科、他)/研究責任者:石黒 敦 医師
Neo RAS 野生型の切除不能進行・再発大腸癌を対象とした第Ⅱ相試験
当院登録:1例(全体 30例)
今回の発表は、患者さんのご協力のもと、診療科と臨床研究・治験推進室が連携して進めてきた臨床研究の成果を、世界的な学術の場で発信する貴重な機会となりました。
当院では、多機関共同研究や治験への積極的な参画を通じて、新たな医学的知見の創出と医療の発展に貢献するとともに、患者さんへより良い医療を提供できるよう取り組んでいます。今回発表された研究成果も、がん診療における課題解決や将来の医療の質向上につながることが期待されています。
今後も、患者さんや地域の皆さまに安心して医療を受けていただけるよう、診療科と臨床研究・治験推進室が連携しながら、エビデンスの創出と最新の知見に基づく質の高いがん医療の実現を目指し、臨床研究・治験活動を推進してまいります。


2026.6.17 教育研究・治験センター長 高田 実
臨床研究・治験推進室一同




