CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)
当院には、医療環境にある子どもや家族に、心理社会的支援を提供する専門職「チャイルド・ライフ ・スペシャリスト(Child Life Specialist:CLS)」がいます。
チャイルド・ライフ・スペシャリストとは?
医療を必要とする子ども達やその家族(きょうだいを含む)に心理社会的支援を行う専門職です。
大学院でチャイルド・ライフに必要な学問(発達心理学、児童心理学、家族社会学など)を学び、インターンシップを通して臨床実践を積みます。その後、米国チャイルド・ライフ協会が管理運営する認定試験に合格すると、認定チャイルド・ライフ・スペシャリスト(Certified Child Life Specialist:CCLS)となります。日本では現在、全国36施設50名のCLSが活動しています(2026年1月)。
チャイルド・ライフ・プログラムについて
チャイルド・ライフ・プログラムは「遊び、プリパレーション(心の準備のお手伝い)、教育のプログラム」として始まり、1920年代から北米において発展してきました。
医療現場は子ども達にとって非日常的な場であり、慣れない環境に加え入院・手術・検査・処置など子ども達やご家族が感じる不安やストレスは少なくありません。CLSは医療チームの一員として、その子がその子らしく安心して主体的に医療を受けられるよう、成長発達や感情表出を促し、不安やストレスを少しでも減らせるようサポートしています。
子どもの視点を大切にしながら、家族みんなが本来持っている困難を乗り越える力を引き出すことで、子どもと家族が主体の家族中心医療を目指しています。

CLSの活動内容
・治癒的遊び:セラピューティックプレイ(ストレスや不安を減らす・心を癒す・体験の消化をお手伝い)
・心理的プリパレーション(医療体験についての理解・対処方法の相談・心の準備のお手伝い)
・検査や処置中・手術室入室(安心できる環境調整・恐怖感を和らげるお手伝い:ディストラクション)やその後の精神的サポート
・病気や検査・処置・手術などの説明に伴う心理社会的支援(成長発達に合わせた情報の提供)
・きょうだい支援(病気の理解のお手伝い・思いの受け止め・保護者への情報提供)
・退院準備、復学に向けた支援と連携(学校や友達への説明内容や関わり方に関する相談)
・病気と闘っている親を持つ子ども達への心理社会的支援(病気の理解のお手伝い・思いの受け止め・病気の伝え方や対応に関する保護者への情報提供)
・グリーフケア / Bereavement Support(悲しみや死別、その他心理的に負担を伴う体験についての心のケア)
CLSから保護者様へ
「うちの子は注射が本当に苦手なんです」「初めての入院で不安だと言ってました」「入院が長くなってストレスが溜まってきてるみたい」「お姉ちゃんの様子が最近気になっていて心配です」「(親やきょうだいの)病気を伝えた方がいい?どうやって伝えたらいい?」「子どもは死を理解できるのかな?」「子どもはどんなふうに思っているのかな?」など、これまでお子様に関してご家族から様々なご相談をいただき、一緒に悩み考えてきました。
子ども達と触れ合う中で、子どもは周囲や家族の変化を敏感に感じ取り、様々な思いに直面していることを感じます。また、大人が思っているよりも現状を理解し受け止める力を持っています。子ども達の声に耳を傾け気持ちに寄り添いながら、病院での体験をなるべくポジティブな力に変えていけるようサポートして行きたいと考えています。お子様に関する心配事やご不安等ございましたら、入院・外来問わずお気軽にご相談下さい。





