2025-05

日本内科学会 第303回北海道地方会 最優秀若手奨励賞受賞のご報告

みなさま、こんにちは。臨床研修部事務局です。

2025年2月15日(土)に開催された日本内科学会 第303回北海道地方会におきまして、当院チーフレジデントEmi Lee Ai Yuen先生が最優秀若手奨励賞を受賞しました。今回、エミ先生と指導医である菊池航紀先生のお二人にインタビューを行いましたので、ご紹介させていただきます。

◆最優秀若手奨励賞◆
演題番号24

手稲渓仁会病院臨床研修部
演者:Emi Lee Ai Yuen / 指導医: 菊池 航紀
基礎疾患のない若年成人に生じたCorynebacterium tuberculostearicum右脛骨骨髄炎の1例

Q.最優秀若手奨励賞の受賞、おめでとうございます!今回の発表で学んだことなどを教えてください

エミ先生:とても珍しい菌ということもあり、菊池先生から指導をいただきながら、臨床の先生方に役に立つポイントを考え、発表の準備を行いました。発表当日は本当に緊張しましたが、自分がどうやって伝えたら先生方にうまく伝わるのかを学ぶことができ、大変貴重な機会となりました。

Q.菊池先生は毎年初期研修医の若手奨励賞受賞者を輩出されていますが、今回研修医への指導の中で、特に気を配ったことなどを教えてください

菊池先生:今回の発表は、珍しい菌による、さらに珍しい病態の症例報告でした。一見すると、注目されるのはその「稀な菌が検出された」という点かもしれませんが、私が指導の中で最も大切にしたのは、その菌に至るまでの臨床的思考の過程でした。

「どの時点で違和感を覚え、何を根拠にどの検査を選び、どう診断に結びつけていったか」──そうしたプロセスこそが、日々の診療で最も再現性があり、応用の効く部分だと考えています。

エミ先生は、その部分をよく理解し、実際に自らの判断で行動に移せていたことが非常に印象的でした。最優秀若手奨励賞という評価も、そうした思考と実行力がきちんと伝わった結果だと思っています。

菊池先生、エミ先生、あらためて受賞おめでとうございます!

臨床研修部事務局