不育症センターより、下記の研究についてプレスリリースをいたしました。
当院不育症センター(センター長:山田秀人医師)と山梨大学の研究グループは、体外受精(ART)を受ける不妊症女性において「ネオセルフ抗体」陽性の場合、低用量アスピリンやヘパリンによる抗凝固治療で妊娠率・生児獲得率が改善することが明らかになりました。
この成果は国際学術誌 Frontiers in Immunology に掲載され、当院の不妊治療における先進的な取り組みとして注目されています。
ポイント)
・ネオセルフ抗体陽性の不妊症患者は、陰性者に比べ妊娠率が低い傾向
・抗体陽性患者に抗凝固治療を行うと、臨床妊娠率・生児獲得率が有意に改善
・ネオセルフ抗体は子宮内膜に存在し、着床異常に関与する可能性あり
今後の展望)
ネオセルフ抗体測定は、ART治療の成績向上に寄与する可能性があります。
今後は大規模研究や作用機序の解明が期待されます。
論文情報
掲載誌:Frontiers in Immunology
DOI:10.3389/fimmu.2025.1626862
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「ネオセルフ抗体陽性の不妊症女性への抗凝固治療は妊娠帰結を改善する」




