理事長ご挨拶
理事長ご挨拶

社会福祉法人としての矜持を忘れずに
高齢者福祉の向上に努めてまいります

社会福祉法人渓仁会 理事長
谷内 好

 1980年当法人の開設以来、札幌市を中心に北海道内6市町村(八雲町、美唄市、岩内町、喜茂別町、留寿都村)において高齢者福祉事業に専念してまいりました。介護保険事業として特別養護老人ホーム施設7施設、介護老人保健施設4施設の他ケマハウス、グループホーム、小規模多機能型居宅介護等の事業を核として、全70事業の介護サービスを行っております。
 社会福祉法人の内部留保が社会問題として採り上げられたのを機に、2018年社会福祉法が改正されましたが、同改正法にもとづく「特定社会福祉法人」として当法人は認定されました。負託された社会的責任をあらためて確認し、その矜持を忘れずに地域の皆さま方と共に発展していく思いをもって事業を行ってまいりました。

 この3年余り新型コロナウイルス感染症と闘い、人新世の時代を生き抜く困難さを体験いたしました。ご利用者やご家族はもちろん多数の職員とそのご家族が、未知の敵との毎日の闘いでしたが、お互いの信頼関係のもとで乗り越えてくることができました。
 これらの経験を生かし、これからも介護保健事業を通じて高齢者福祉の向上に努めてまいります。

 日本の社会はさらに少子化が進み、介護事業が抱える課題が顕著に炙りだされてきました。労働力の確保のために各産業界の賃上げ交渉が活況ですが、公的価格制度のもとでの介護事業が健全に維持・発展していくためにも、さらに強力な国策が必要です。
 超高齢社会が進むなかで、エッセンシャルワークの一つとしての介護事業へのご理解をいただければ幸いです。