5月29日(金)、認知症実践者研修および実践者リーダー研修を修了した職員を対象に、「認知症ケアリーダー研修会」を開催しました。
当日は、ほっかいどう希望大使(認知症本人大使)の松本健太郎氏、精神保健福祉士の大辻誠司氏を講師にお迎えし、「人生を抱きしめる」〜認知症になってからの私の人生〜 をテーマにご講演いただきました。
松本氏からは、認知症と診断されるまでの経緯や、その過程で抱えた不安や葛藤、そして診断を受けたときに感じた「納得」について、当事者の視点から率直なお話がありました。
中でも「最も大きな不安は生計だった」という言葉は、多くの参加者に強い印象を与えました。一方で、当時勤務していた会社が雇用を継続してくれたことや、現在所属する株式会社シロで温かく迎えられていることなど、支え合う社会の大切さについても語られました。
また、ほっかいどう希望大使として「早期発見・早期診断」の重要性を広く伝えていきたいという強い思いも共有されました。
参加した職員からは、次のような声が聞かれました。
・「無意識のうちに“これは難しいのではないか”と判断し、ご本人のできることを狭めていたかもしれないと気づいた」
・「理由のないイライラや突然の感情の高まりは、ご本人自身にも分からないことがあると知り、関わり方の視野が広がった」
・「たとえ忘れてしまっても、周囲の誰かが覚えていれば大丈夫だと感じた」
・「認知症の有無に関わらず、人の気持ちは変わらない。環境調整や周囲の支えがあれば、その人らしく役割を持ち続けられると実感した」
・「松本さんが”シロは本当にいい会社で大好き”という誇りをもって話されていた姿が印象的。私もこの法人が、一緒に働く仲間が大好き。だからこそ、ここで暮らすご利用者にも”ここが大好き、自分らしくいられる”と感じていただける環境をもっとつくっていきたい」
研修を通じて、認知症の当事者の心理や思いへの理解をより深めるとともに、「できることに目を向ける支援」「その人らしさを大切にする関わり」の重要性を改めて確認する大変有意義な機会となりました。
今後も、地域や社会全体で認知症について理解を深め、誰もが安心して暮らし続けられる環境づくりに取り組んでまいります。


