2025年8月2日~3日に開催された「認知症カフェモデレーター研修」(認知症介護研究・研修仙台センター主催)に、法人より24名が参加しました。
主に施設長、副施設長、事業所長、そして運営に携わる職員が中心となっての参加です。
「認知症カフェモデレーター研修」は全国で開催され、今回は11期目、札幌初開催となります。
認知症カフェを開催している、もしくはこれから開催を予定している人向けの研修会で、認知症カフェの哲学や目的を理解し、実際の運営方法を具体的に学んでいく研修となっています。
認知症カフェは1997年のオランダが発祥で、べレ・ミーセン氏の発案で始まりました。ミーセン氏は認知症と共に生きる人とその家族の苦しみに接し、それを軽減するためには友人を含め地域全体で認知症について誤解なく深く理解されること、それは誰もが入りやすくリラックスした雰囲気の場の中で行われることを大切にし、その考え方の元、オランダ全土で広がりました。
しかし、広がる中で徐々にその哲学は薄れ、いくつかの国ではレクリエーション中心の活動となってしまっている実情もあるそうです。
日本で運営していくにあたり、オランダの認知症カフェをよく理解し、その哲学をしっかり守って実践していくこと、そのためのモデレーター研修となっています。
2日間にわたり高知県立大学 社会福祉学部 教授の矢吹 知之先生、そして昨年当法人の認知症ケアリーダー研修で講師を務めていただいた
認知症介護研究・研修仙台センター長の加藤伸司先生のお二人からお話を聞き、認知症カフェの哲学に触れ、地域での展開について大きな示唆をいただきました。
当法人も共生社会の実現を推進する認知症基本法の推進に向けて、認知症カフェや地域活動を展開してまいります。
ここから本文です。