2025年7月30日(水)「はじめてのナッジ研修」を開催しました。
対象は地域包括支援センター、介護予防センター、居宅介護支援事業所の職員で、総勢30名の参加となりました。
講師は特定非営利活動法人 北海道行動デザインチーム(HoBiT)の古田翔平さんです。
今回は基礎編ということで、ナッジの基本的考え方を知ることができる、自身の職場で活用したい場面をイメージできる、ということを目標としました。
ナッジとは「ある行動をそっと促す」という意味で、強制することなく選択の自由を残して働きかけ、反発を招くことなく自然と行動変容が促進され、
なおかつ経済的なインセンティブを大きく変えない、といった3つの特徴を持っています。
代表的な例としてはレジ待ちの並び位置に貼られた足跡ステッカーやがん検診の呼びかけ内容を変えることで受診率がアップする、などです。
人が1日に行う意思決定は35,000回にも及び、ほとんどが無意識で行われていると言われています。
しかし、必ずしも合理的な意思決定ができるわけではなく、さまざまなエラーを起こしてしまいます。
そこでナッジは行動科学の知見を使い、人間の普遍的な特性にアプローチし行動変容を図ります。
今回は基礎編ということで、はじめてナッジに触れる職員も多くいました。
次回はテーマを決めて、実際にワークショップを行う予定です。
地域活動において、介護予防や介護保険制度などをお伝えしていく中で、
「ちょっとした工夫」で住民の皆様がより良い行動が図れるようナッジ理論を学んでいきたいと思います。