2025年6月25日(水)、接遇向上研修「高齢者像と接遇力をアプデする」を開催しました。
講師には、社会福祉法人北海道友愛福祉会 理事長の市川茂春氏をお招きし、法人内の各施設から選任された接遇担当職員が参加しました。
当法人では2019年より、地域との信頼関係をより深めるため、風通しのよい職場づくり、
そして何よりご利用者の尊厳を守るケアを実現するために、継続して接遇の向上に取り組んでいます。
今回の研修では、「2025年問題」と言われる超高齢社会の到来に向けて、今後ますます重要となる
“新しいシニア層”について学びを深めました。
団塊の世代が後期高齢者となるこの時代、その方々が歩んで来られた生活の歴史や価値観、
好みを知ることが、これからの接遇に欠かせない視点となります。
市川理事長からは、新たなシニア層の特徴を捉え、
「相手を知ること」から始まる接遇の在り方について、豊富な事例を交えてご講義いただきました。
参加者からは「今の高齢者は若々しく、時代背景を理解することでサービスの内容も大きく変わってくることを実感した」
といった感想が多く寄せられました。
また、ご利用者やご家族、地域の方々、学生や子どもたちとの関わりを通して、
接遇を形にしていく数々の実践例もご紹介いただきました。
そこには「どうすれば喜んでもらえるか」という職員の思いが詰まっており、
人を想い、笑顔を生み出す取り組みが、職員自身の幸福感にもつながっていることが伝わってきました。
なお、当法人では昨年度より、職員同士による施設内評価に加え、施設間での相互評価をスタートしています。
自施設では気づきにくい“当たり前”を他施設の目で客観的に見つめ直し、学び合う文化が生まれつつあります。
今後も、接遇を「マナー」にとどまらせず、「人を幸せにする力」として捉え、法人内で知恵と工夫を共有しながら、
社会福祉法人渓仁会全体で接遇力をアップデートしてまいります。