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脳科学者の恩蔵絢子先生を招いて「認知症ケア研修会」を開催しました!

2024年9月12日(木)、脳科学者の恩蔵絢子先生をお招きして「家族として、脳科学者としてみた認知症~その人らしさは変わらない~」のテーマで「認知症ケア研修会」を開催し、オンライン含めて総勢100名以上が参加いたしました。

恩藏先生は、同居されていたお母様がアルツハイマー型認知症と診断され、ご家族として向き合われた一方、
脳科学者として客観的に分析され認知症の理解を深めるにいたり、著書も多数出版されています。

研修では、お母様が認知症を発症したときの戸惑いや葛藤、脳科学者としての分析によってお母様との向き合い方に変化があったこと、
お母様が大好きな音楽に最期まで感情を持ち続け、お子様(自分)を大切な存在と表現され、
「その人らしさ」がアルツハイマー型認知症と診断されても失われない、とご講義くださいました。

それは、残されている機能が多いのに、個人差が大きく扱われてこなかったため、
何もわからなくなる、できなくなっていく、と機能が低下する部分だけが注目されがちだからです。
しかし、身体の記憶は残っているため、繰り返すことで慣れたり機能が向上することもあります。

言葉の意味も理解でき、“嬉しい”や“嫌”な「感情」が残ります。
親を探したり、家に帰りたいという方が多いのは、「感情」を言葉にできない、理解してもらえないという不安から、
「安心」を求めている現象と話されました。

自信を失ったり不安を抱える認知症の方にとっては「安全基地」が必要であり、
「言葉で言えることだけを見ることは本質を見逃すこと」と強調されました。

参加した職員からは、もっと講義を聞きたかった!脳の仕組みをより詳しく知りたい!大変貴重な機会だった!との声があがりました。
研修はアーカイブで繰り返し視聴できるご配慮もいただきましたので、職員一同、理解と知識を深めてまいります!
恩蔵先生、貴重なご講演をありがとうございました!

認知症ケア研修会

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Posted in Topics at 2024.09.19