2026年9月9日(水)、法人本部にて「地域共生社会」をテーマとした中堅管理職研修会を開催いたしました。講師には、NPO法人地域ケアコミュニティ研究所 代表理事の片山めぐみ氏をお招きし、22名が参加しました。
近年、少子高齢化や単身世帯の増加、地域とのつながりの希薄化などを背景に、地域課題は複雑化・多様化しています。こうした中、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、福祉サービスだけではなく、人と人とのつながりや互いに支え合える地域づくりがこれまで以上に重要となっています。
今回の研修では、地域共生社会の実現に向けて、法人が持つ人材や専門性、施設機能などを活かしながら、地域との新たなつながりや地域の中で役割をどのように生み出していくかを考え、今後の実践につなげることを目的として開催しました。
講義では、改めて地域共生社会が求められる背景や考え方に加え、新たな居場所づくりや既存の資源を活かした実践事例についてご紹介いただきました。その中で、地域共生社会の実現とは、単に新たな活動を創出することではなく、今ある人や場所、活動を新たな視点でつなぎ直し、人と人とが自然につながる仕掛けをつくることであるとご教示いただきました。
また、支える側・支えられる側といった関係にとらわれず、場面に応じてその役割が入れ替わりながら、それぞれが自分らしく関われる環境づくりや、継続的な活動を支える仕組みづくりの重要性についてもご教示いただきました。
研修の最後にはワークショップを実施し、法人が持つ社会資源を地域とどのようにつなげられるかについて検討しました。各グループからは、施設の空間を地域住民に開放する取り組みや、多世代交流の機会づくりなど、今ある強みを活かしたさまざまなアイデアが共有されました。
参加者からは、「支援する・されるという関係だけではなく、誰もが役割を持てる地域づくりについて考える良い機会となった」や、「現在行っている活動も、視点を変えることで新たな価値やつながりを生み出せると感じた」といった声が寄せられました。
今回の研修を通して、地域共生社会の実現には、既にある人・場所・活動を活かしながら、人と人との新たなつながりが生まれるきっかけを整えていくことが重要であると学びました。また、それぞれが地域をつくる主体として役割や出番を持ちながら、自分らしく関われる環境づくりの大切さについて理解を深めました。
今後も社会福祉法人渓仁会では、一人ひとりの想いや選択を大切にしながら、人と人、人と場所、人と活動をつなぎ、誰もが地域の中で役割や出番を持ちながら、自分らしく暮らし続けられる社会の実現を目指してまいります。




