病院長あいさつ

医療法人渓仁会 定山渓病院 院長
中西 克彦(なかにし かつひこ)
当院は1981年に札幌市南区の自然に恵まれた定山渓温泉に開設された、295床の慢性期医療を提供する病院です。
当院では、急性期病院で治療を終えたあとも在宅復帰のために治療の継続やリハビリテーションが必要な患者さん、自宅や施設で病状が悪化し入院が必要となった患者さん、さらには神経難病や重度障害のため長期療養が必要な患者さんなど、さまざまな疾患の患者さんを受け入れ、また年齢も幼児から100歳以上の超高齢者まで、幅広い年齢層の患者さんの治療にあたっています。
私は永らく系列の手稲渓仁会病院で急性期医療に携わってきました。2018年4月に当院へ赴任する以前から、定山渓病院が抑制廃止に積極的に取り組んでいることは知っていましたが、着任して目の当たりにしたのは、多職種による綿密なカンファレンスをもとに提供されている質の高い看護ケアとリハビリテーション、また生き生きと療養生活を送っている患者さんたちの姿であり、それまで抱いていた"寝たきりの慢性期医療"という固定観念が完全に覆されました。
2019年7月に前任の菅原現顧問から引き継いで院長に就任いたしました。以来目指しているのは、患者さんに「自分は素晴らしい医療を受けている」と思っていただける病院、また職員は「患者さんは素晴らしい医療を受けている」と信じ、誇りを持って仕事に取り組むことができる病院です。入院医療体制のさらなる充実はもちろんのことですが、地域の方々が自分らしく住み慣れた地域で暮らすことができるように、外来・訪問診療・訪問リハビリテーションの充実に加え、訪問看護を開始すべく支援体制を整えています。
時代とともに医療のニーズは変化しますが、求められる医療サービスとその質を常に意識しながら、これからも地域の皆さまに信頼していただけるよう、職員一丸となって努力し前進を続けてまいります。
病院長プロフィール
中西 克彦(なかにし かつひこ)
- 昭和35年生まれ
- 昭和59年札幌医科大学卒業
札幌医科大学外科学第二講座(胸部外科)入局
- 平成2年米国ウェイクフォレスト大学心臓外科リサーチフェロー
- 平成6年市立札幌病院呼吸器外科医員
- 平成8年手稲渓仁会病院心臓血管外科主任医長
- 平成18年手稲渓仁会病院心臓血管外科部長
- 平成28年手稲渓仁会病院心臓血管センター センター長
- 平成30年4月定山渓病院
- 平成31年4月定山渓病院副院長
- 令和1年7月定山渓病院院長
- 心臓血管外科専門医認定機構 専門医・修練指導者
- 日本胸部外科学会 指導医
- 日本外科学会 専門医
- 日本医師会 認定産業医
病院理念
定山渓病院の理念と基本方針
1.人権と尊厳を重んじ、心の通ったケアをいたします。
私たちは、お一人おひとりの人生と権利を大切に考え、「わかりやすい説明」「笑顔とやさしい言葉づかい」に心がけ、真心のこもったケアを行って行きます。
そしてリハビリテーションに力を注ぎ、身体拘束と言葉による抑制を廃して、快適な療養生活をお手伝いしていきます。
2.ルールを守り、安全と信頼の医療を提供いたします。
私たちは、医療に携わる者として、法や制度はもちろん広く社会規範を守り、「安全とは何か」「信頼とは何か」を絶えず検討し、まちがいを起こさない、繰り返さない仕組み作りを進めていきます。そして手順にもとづき安心できるサービスと秩序正しい経営を行っていきます。
3.社会の期待にこたえて、愛される病院にいたします。
私たちは、利用者さんと地域・社会からの要請に常に耳を傾けて、必要なときにいつでも頼りにされ、お役に立てる病院にしていきます。
そして、医療・保健・福祉との連携をはかり、長期的ケアが必要な方へ入院から外来、在宅への一貫したサービスを提供していきます。
4.積極的に学び、向上と改善にむけて努力いたします。
私たちは、あらゆる機会をとらえて自らの知識と技術、また、医療人としての人間性を磨き、職員同士がお互いに意識を高めあいながら仕事ができる環境を作っていきます。
そして常に向上し、改善に向かって取り組みつづける病院の職員として、誇りをもって働いていきます。
患者さんの権利とお守りいただきたいこと
全ての患者さんには、公正な医療サービスを受ける権利があります。
そして権利とともに、医療や看護・介護に積極的に参加し、協力していただく責任もあります。
私たちは、患者さんの権利を常に心に留めて、当院でできる限りの最適な医療サービスを提供していきたいと考えています。
そして患者さんと職員が相互に信頼し合いながら、安心して療養生活していただける病院でありたいと願っています。
患者さんの権利
- 安全で適切な医療サービスを受けることができます
- ご自分の希望について、自由に意見を述べることができます
- ご自分の病状について、十分に説明を受け、知ることができます
- 十分な情報提供を受けた上で、治療の方針を選択し、決定することができます
- 主治医以外の医師の意見や、他の医療機関の診断や治療を受けることができます
- 個人情報が保護され、療養生活を乱されない権利があります
患者さんにお守りいただきたいこと
- 医師・看護師などに対し、ご自分の病気や状態についての詳しい情報をご提供ください
- 医師・看護師などの説明に基づき、ご自分が選択・決定した医療や看護・介護に専念してください
- 他の患者さんの療養生活にもご配慮ください
- 治療方針へのご協力と、入院に際しての取り決め事項をお守りください