リハビリテーション部外来リハビリ

外来リハビリテーション実施時間・予約方法・流れ

外来リハビリテーション実施時間

  • 理学療法・作業療法
    月~金
    • 午前 08:50~12:30
    • 午後 15:35~17:00
      (※木曜日午後枠は整形外科患者のみ)
  • 言語聴覚療法
    月~金
    • 午前 10:20~11:45
  • 心臓リハビリテーション
    月・火・木
    • 午後 13:00~14:00
      14:15~15:15
  • 心肺運動負荷試験
    火・木
    • 午後 16:30
  • 三次元動作解析
    月・火・木
    • 午後 12:20~13:20
      15:00~16:00
  • リンパ浮腫
      • 午前 11:00
      • 午後 13:20
      • 午後 13:20
        14:40
      • 午前 11:00
      • 午前 08:40
      • 午後 13:20
        14:40
      • 午前 08:40
        11:00
      • 午後 13:20
        14:40

外来予約方法

  • 毎回来室時に次回の予約をお取りしますが、電話での予約も可能です。
  • 2週間先の金曜日まで予約をお取りすることができます。
  • 電話での予約は13時以降~17時までにお願いします。
  • 外来リハビリに関するお問い合わせは 011-685-2996 までご連絡ください。

初回外来開始までの流れ

  • 医師の診察後、処方せんを持ってリハビリ室に来室。
    • リハビリ室はD棟3階です。
    初回外来開始までの流れ
  • 理学療法室の受付にて手続きを行ってください。
    初回外来開始までの流れ
  • リハビリ実施となります。初回は評価・検査が中心となります。
  • リハビリ終了後は再度受付に行き、次回の予約を取り、ファイルの受け取りをお願いします。
    初回外来開始までの流れ
  • ファイルを持って、D棟3階診療費支払機もしくは1階の外来会計窓口にて精算してください。
  • 2回目以降は理学療法室の受付に直接お越しください。

外来リハビリテーションについて

外来リハビリは入院中のリハビリからの継続、もしくは当院の外来受診や他院からの紹介などを通じ、当院医師によりリハビリが必要と判断された方に行うリハビリです。
対象は脳神経外科、整形外科、呼吸器、循環器、小児、内科など多様であり、1回のリハビリ時間は40分となっています。
当院では、多様な疾患に質の高いサービス提供ができるよう、ジェネラリスト教育を受けた各療法士が担当・予約制で治療を行い、目標を決めて一定の期間実施することとしています。
客観的データを元にした治療プログラム立案のため、三次元歩行動作解析の他、必要に応じて筋電図分析や足圧分析も合わせて実施しております。
小児の外来リハビリテーションでは、主に肢体不自由のある乳幼児~学童期の方を受け入れています。機能獲得や日常生活能力向上、機能維持、排痰ケア、発達促進などケースに合わせたプログラムを設定し、頻度も十分な外来リハビリテーションを受けられるように、回数を調整し実施しています。

外来リハビリテーション 施術の様子

外来リハビリテーション 施術の様子

三次元動作解析とは

三次元動作解析装置を使用し、人間の動きをパソコンに取り込み詳細に分析しております。これにより、視覚による主観的な評価ではなく、関節一つひとつの角度や速度を正確に把握することで、その歩き方や動かし方が良い動きなのか、悪い動きなのか解析しています。
また表面筋電図の計測や歩行圧分布計を同時に行うことで、歩行の際、どこの筋肉がどのように使われているのか、また足の指先にどのように体重がかかっているのかなど、詳細な動作解析を行っております。

外来リハビリテーション 施術の様子

心臓リハビリテーションについて

退院後も継続することが大切です

近年、心臓リハビリテーションは薬物療法などと同様に心疾患治療のひとつとして認識されるようになってきました。日本循環器学会や米国、ヨーロッパの治療ガイドラインでは、心筋梗塞、狭心症、心臓手術後、心不全などの患者さんは、急性期の治療が終わった後に回復期の心臓リハビリテーションに参加することが推奨されています。より効果を得るためには、入院中だけではなく、退院後も外来心臓リハビリテーションの参加を継続することが大切で、さらに在宅運動療法を行うとより効果的です。

  • CPXの様子
  • CPXの様子

心肺運動負荷試験(CPX)

体力測定を行い、安全でかつ適切な運動強度を決めることができます。都合上、外来リハビリ通院は困難であってもCPXで退院後と術後3カ月・6カ月を比較することにより、体力の改善度合いを数値として提示・比較することが可能となります。

  • 服装は動きやすい格好でお願いします。また運動後の着替えもご用意ください。
  • 汗をかくのでお飲み物の準備をお願いします。
  • 予約はお電話で可能ですので、ご都合の良い日時で構いません(翌月分まで予約可能)。
  • 1割負担 2,120
  • 3割負担 6,360
  • その他、再診料、暖房費(11月~4月)の加算があります。
  • お持ちの保険により価格が変動することがあります。

物理療法について

物理療法とは

『物理療法(physical agents)』とは、温熱、寒冷、水、圧力、音波、電磁波、電流などのさまざまな物理的なエネルギーを利用し、治療をするものです。 物理療法の目的は、痛みの緩和、リラクゼーション、 むくみ・循環の改善、組織炎症と治癒過程の改善、コラーゲン線維の伸展性などにより運動療法を効果的にし、機能回復を早め治療目標により早く到達するなどがあります。

各物理療法の目的

  • 温熱療法ホットパック、パラフィン、交代浴、炭酸浴

    物理療法の様子

    患部やその周囲を加温することにより痛みの緩和、筋肉などのリラクゼーション、血流の改善を図ります。また軟部組織の伸張性改善により運動療法を効果的する目的があります。

  • 電気治療干渉波、低周波治療器、機能的電気刺激(IVIS)

    物理療法の様子

    電気治療は、電流の波形や強度、持続時間、電流の方向などで作用が異なります。その効果は電流刺激により筋を収縮させ、筋力を強化したり、浮腫を軽減させます。また知覚変化により疼痛緩和や組織治癒の目的があります。

  • 超音波

    物理療法の様子

    20,000サイクル/秒以上の周波数の音波刺激により、温熱効果と非温熱作用を持ちます。温熱作用として血流の改善や代謝の亢進、軟部組織の伸展性改善、疼痛の緩和の目的があります。非温熱効果としては、組織治癒の促進や外用薬の浸透性促進といった目的があります。

  • 光線療法赤外線治療器、低出力レーザー

    物理療法の様子

    光線は可視光線内か可視光線に近い電磁波波長の電磁波エネルギーです。低出力レーザーや赤外線などが該当し、生態機能を修飾し治癒を促進し、疼痛緩和の目的があります。

  • 牽引療法牽引器(頚椎・腰椎)

    物理療法の様子

    首や腰に対し、脊柱の椎間孔や椎間関節の離開を通して神経根の除圧を行います。また周辺軟部組織を伸張することで筋肉のリラクゼーションや疼痛改善をはかる目的があります。

  • 医療用マッサージ器メドマー

    物理療法の様子

    空気圧を利用した医療用マッサージ器です。 もともとは下肢静脈血栓・血管閉塞予防の医療装置でしたが、日常のむくみや筋疲労、がん術後のリンパ浮腫の予防・治療など、リンパや血行を促進する効果があります。

リンパ浮腫について

リンパ浮腫に対する複合的治療

当院では、2002年からリンパ浮腫に対する専門外来を開設して、医師・医療リンパドレナージセラピストによる専門的治療を実施しています。2006年からはリンパ浮腫外来とリハビリテーション部が連携し、より充実した治療環境を提供できるように取り組んでいます。

当院の外来リハビリテーションでの取り組み

  1. 集中的複合的治療
  2. セルフケア指導
  3. 運動療法(体重管理を目的とした有酸素運動(エアロバイク)、リンパ液の流れを促す筋ポンプ作用を伴う運動(ボール、ゴムチューブ、機器などを使用))

診療費について

リンパ浮腫治療は、自由診療です。

  • 診療費は、1単位(20分)につき1,925円(税込)です。
    • 20分 1,925円(税込)
    • 40分 3,850円(税込)
    • 60分 5,775円(税込)
  • この他に弾性着衣(弾性ストッキング・スリーブなど)を使用する場合は別途費用になります。この場合は事前に患者さんの承諾をいただきます。
  • 治療内容に関する承諾について「説明と同意書」にご署名をいただきます。
  • 自由診療は保険適応外のため、高額療養等、医療費助成の対象とはなりません。また、同一日同一施設における他科受診や薬の処方など保険請求の対象となる行為は一切認められません。

弾性着衣等について

2008年4月より、弾性着衣等は一部療養費払いの対象となっています。詳細は、厚生労働省のホームページのリンパ浮腫治療物品をご覧ください。

注意点

蜂窩織炎は、リンパ浮腫の代表的な合併症です。主な症状は、患肢の発赤・熱感・赤い斑点・高熱(38℃以上、悪寒を伴う)です。このような症状がある場合、複合的治療は行うことができません。早めに医療機関を受診してください。炎症が落ち着いた後に、複合的治療を再開いたします。

リンパ浮腫 治療の様子

複合的治療をご希望の方へ

医師の診断・処方を受けた後、リハビリテーション部で複合的治療を始めます。

1乳がん、子宮がん、卵巣がんなどの手術・放射線療法後にリンパ浮腫を発症された方

手術・放射線療法を受けた病院の診療科外来(外科、産婦人科など)を受診し、担当医師に、リンパ浮腫についてご相談ください。

2原因不明のリンパ浮腫を発症された方
  • これまでに他院で診察・治療を受けられている場合は、担当医師にリンパ浮腫についてご相談ください。
  • これまでに、担当医師がいない場合は、当院リンパ浮腫外来(完全予約制)を受診してください。(お問い合わせ先 Tel 011-681-8111(代表))
多くのリンパ浮腫の患者さんが、適切な治療を受けられることにより、より良い日常生活を送っていただけるように、スタッフ一同、お手伝いさせて頂きます。

リンパ浮腫 治療の様子

治療時間

状態に応じて行います。基本的な治療内容では、通常40~60分を要します。

自動車運転評価

1自動車運転評価の対象

当院では脳梗塞や脳出血等の脳血管疾患に罹患され、麻痺の症状や高次脳機能障害(注意力や判断力などの低下)の症状を呈している患者さんを対象に、自動車運転再開のための支援を行っております。

2評価の流れと評価内容

当院の脳神経外科を受診されていることが前提となります。主治医より処方箋による指示を受けた段階で、リハビリテーション部にて評価日時のご予約を入れていただきます。

  • ご予約は平日の午前中に限ります。
評価の内容
  1. 机上評価
    注意力や判断力、記憶力など高次脳機能に関する検査を受けていただきます。質問に答えていただくような検査、紙面に記載していただく検査など数種類あり、所要時間は1時間~1時間半程度です。
  2. 路上評価
    1.の検査で基準値を下回った場合や、麻痺の症状により片手や片足での運転操作をしなければならない場合に実施いたします。実際に教習車を使用して自動車学校の教官・当院作業療法士が同乗のもと、1時間程度運転していただく評価です(教習料が別途かかります)。

1.は対象者全員に受けていただき、必要に応じて後日、2.を受けていただきます。

なお、自動車運転再開の最終的な可否は公安委員会が判断いたします。リハビリテーション部ではその際に必要となる診断書を作成するための支援を行っております。

当院での自動車運転支援の流れ

当院での自動車運転支援の流れ