院長あいさつ
院長あいさつ
地域に寄り添い、安心して療養できる在宅医療を目指して
2026年3月1日、当院は真駒内から藤野地区へ移転し、名称も「渓仁会みなみクリニック」として新たにスタートいたしました。このたび、前院長である中川翼より院長職を引き継ぎ、私、片山勝之が院長を務めさせていただくことになりました。
私はこれまで38年間にわたり、手稲渓仁会病院において麻酔科医、そして病院総合医として急性期医療に携わってまいりました。また、ペインクリニック、緩和医療、訪問診療など、幅広い診療にも従事してまいりました。これまで数多くの重症患者さんや終末期の患者さんと向き合ってきた経験を、これからは地域の在宅医療に生かしていきたいと考えております。私たちが目指すのは、これまで「病院でなければ受けられない」と考えられてきた医療を、できる限りご自宅で提供することです。当院では、一般的な訪問診療に加え、人工呼吸器管理、在宅酸素療法、腹膜透析など、高度な在宅医療にも積極的に取り組んでまいります。また、がんだけでなく、心不全、呼吸不全、腎不全などの慢性進行性疾患に対する緩和医療にも力を入れ、ご本人やご家族の希望を大切にしながら、ご自宅で最期まで安心して過ごしていただけるよう支援してまいります。
在宅医療は、医師だけで成り立つものではありません。渓仁会みなみクリニックには、27名のセラピストによる訪問リハビリテーション部署があり、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がそれぞれの専門性を生かし、患者さんの生活を支えています。
さらに、24時間365日対応の「定山渓病院訪問看護ステーション エール」と同じ事務所内で日常的に情報共有を行い、医師・看護師・リハビリスタッフが一つのチームとして、切れ目のない在宅医療を提供しています。現在、当クリニックは常勤医師1名、非常勤医師4名の体制で診療を行っています。今後は、患者さんの増加に合わせて常勤医師を増員し、より充実した診療体制を整えてまいります。
札幌市南区は約13万人が暮らす自然豊かな地域です。一方で、札幌市10区の中でも高齢化率が最も高く、在宅医療への需要は年々高まっています。しかし、南区全域を診療圏とする訪問診療施設は、札幌市内でも決して多いとはいえません。そのような地域だからこそ、私たちは「必要な時に、必要な医療を届ける」という使命を大切にし、地域医療の一翼を担っていきたいと考えています。当院は、定山渓病院の全面的なバックアップを受けており、訪問歯科、訪問嚥下診療や訪問栄養指導など、専門的な在宅支援とも密接に連携しています。また、札幌市内の主要な基幹病院とも必要に応じて連携し、急性期医療から在宅療養まで、切れ目のない医療体制の構築に努めています。病気を診るだけではなく、一人ひとりの人生やご家族の思いに寄り添う医療を大切にしたい。それが、私たちの願いです。
住み慣れたご自宅で安心して暮らし続けられるよう、地域の皆さまに信頼されるクリニックを目指し、スタッフ一同、力を合わせて歩んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
渓仁会みなみクリニック 院長
