研修名 |
研修の様子 |
基礎 |
倫理研修 |
看護部の目標である『患者を尊重した看護・介護ケアの確立』を目指し、今年度も倫理研修を開催しました。講師は当院の師長であり、老人看護専門看護師の菅原昌子師長です。

日々の看護・介護実践での「あれ?おかしいな」「釈然としないな」「どうするべきなのだろう」という思いを解決するには、どのように考え、行動すると良いのか、倫理的課題解決に必要な知識や手法について学びました。受講生は、『患者の思いを大切にすることが重要』ということを再認識していたようです。

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新入看護職員技術研修 |
BLS(Basic Life Support:一次救命処置)
BLSとは心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことです。
シミュレーターを用いて心臓マッサージ、気道確保、アンビューバックによる呼吸補助といった基本的な手技を体験しました。研修参加者の積極的な参加姿勢があり、指導する主任達にも熱が入っている様子が伺えました。


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心電図モニター・十二誘導心電図
心電図モニター、12誘導心電図の正しい取り扱いを学ぶことを目的に研修を開催しました。患者役の主任さんの胸を借りて、12誘導心電図の電極を貼る練習をしたり、心電図モニターの設定について説明を受けました。
今回は新入職員だけでなく、心電図について再学習を希望する看護職も参加し、皆さん熱心に学習していました。

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KYT(危険予知トレーニング)研修
KYTとは危険(K)予知(Y)トレーニング(T)の頭文字をとった造語で危険に対する感受性を磨く訓練として工業界で作られたものです。医療の現場での危険とは①医療者の不適切行為(ヒューマンエラー)②不安全な環境や設備の状況③患者の不安全な状態や危険行動があげられます。これらに対する危険の感受性を高め、物事への集中力、問題解決能力、実践への技術を高める訓練手法がKYTです。
当院は高齢患者、神経筋疾患患者が多く療養されており、日々の入院生活の中に隠れている危険を予測し関わる必要性があります。そのため、看護者が患者の安全を守ることへの意識を高め、危険を予測し行動する大切さを理解することを目的に研修を開催しました。今回は、4階A病棟の三浦優美主任、6階B病棟の早坂砂江子主任が担当です。

トレーニング用のイラストを見ながら、自身が感じた“危険”について意見を出し合い、その危険を回避するための対策まで話し合いました。最後に、各グループで決まった対策を全員で声に出して発表し、意思統一を図って終了しました。
グループでディスカッションしたことで、同じ場面であっても色々な見方ができる事、自分では気づかない“危険”もあるということに気づくことができたのではないかと思います。

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輸液ポンプ・シリンジポンプ
確実で安全な輸液投与のために、輸液ポンプ・シリンジポンプの知識と技術を習得することを目的に研修を開催しました。今回は、3階B病棟の湯澤寿美代主任と4階B病棟の弓削清美主任が担当しました。
実際に医療機器に触れながら学習することで、受講生の理解を深められた様子がうかがえました。

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フィジカルアセスメント
この研修は、病棟主任が中心となり企画しました。フィジカルアセスメント研修は、3階A病棟の阿部主任、5階B病棟の川渕主任が担当しました。
フィジカルアセスメントモデル“Physiko”をレンタルし、胸腹部の観察、アセスメントを中心に学習しました。 |
移動・移送、気道吸引、膀胱留置カテーテル挿入手技、静脈採血・末梢静脈ルート留置
今年度4月に新たに5名の看護職員が私達の仲間になりました。そのうち、卒後3年未満の看護職員を対象とした看護技術研修を4月・5月に開催しました。
この研修は、患者さんへの侵襲が大きい看護技術をシミュレーターを用いて演習し、実際に患者さんへ実施する際のイメージを持つことを目的としました。受講した2名の看護師は、病棟で患者さんに実施する場面を想定しながら演習を行い、上手く行かない手技は何度も繰り返し練習していました。また、指導してくれた主任さんからは"手技のコツ"を聞くこともできてよい時間になっていたようです。


今後も継続的に研修を行っていく予定です。随時、研修の様子を報告させていただきます。 |
専門 |
認知症ケア研修 |
今年度の認知症ケア研修は、看護部認知症ケアリンクナース会との共催で実施しました。
認知症ケアリンクナース会では、昨年度から高齢者との対話方法を見直すために、シミュレーション学習を行って来ました。この学習を今年度は看護部全スタッフに実施しています。
自分自身が日頃どのように患者さんと向き合っているのかを振り返り、患者さんとのより良い対話が出来るよう努力していきます。

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摂食嚥下ケア研修 |
今年も札幌西円山病院 摂食・嚥下障害看護認定看護師の田之上恵子副看護部長に講師を依頼し研修を開催しました。
当院には、加齢に伴う嚥下機能の低下に加え、疾患の影響による機能低下が加わり誤嚥のリスクを抱えながら食事を摂取している患者さんがいらっしゃいます。皆さん“命をかけて”食事をしているのです。そのような患者さんが安心して食事を摂取するためにはどのような援助を行ったらよいのか、看護師は日々悩みながら援助をしています。そんな看護師たちの悩みを軽減するためにこの研修を開催しています。

研修では、神経難病や認知症による嚥下機能障害と援助のポイントについて講義を受け、その後、受講生が関わりに困難を感じている事例についてグループディスカッションを行いました。受講生は、それぞれが学んだこと、感じたことをお互いに意見交換することで、今後の援助のヒントを得ることができたようです。

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エンド・オブ・ライフ
ケア研修 |
新型コロナ感染拡大のため今年度は開催中止となりました。 |
ト
ピ
ッ
ク
ス |
排尿ケア研修 |
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呼吸ケア研修 |
今年度も手稲渓仁会病院のクリティカルケア認定看護師の神林知子さんを講師にお招きし研修会を行いました。今年は、新型コロナ感染拡大の影響を受け、演習内容を一部変更しなければならない状況となってしまいましたが、しっかりと感染対策を行い、可能な範囲での演習を取り入れながら学習しました。

当院のように高齢者が多く入院している病院では、患者さんの呼吸変化を察知する力は重要です。そのために必要な観察の視点と方法、観察したことをどのようにアセスメントし、ケアに結びつけるかといった内容を3時間の研修のなかで十分に学ぶことができました。

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