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札幌市療養病床協会が講演会を開催

 4月11日、札幌市社会福祉総合センターで、定山渓病院の中川翼院長が会長を務め、同院の経営管理部が事務局となっている札幌市療養病床協会(札療協)の講演会『これからの慢性期医療~展望と期待~』が開催され、会員医療機関などから178名が参加しました。
 札幌市療養病床協会は、療養病床をもつ医療機関が連携し、地域医療への貢献と医療の質の向上をめざして、2000年4月に設立されました。会員施設は2009年4月現在で、市内の40病院、7診療所となっています。一昨年に行った療養病床削減に関する入院患者様ご家族を対象としたアンケート調査は、メディアからも高い関心を集めました。 同協会の総会とあわせて開催される講演会は、時節のテーマを取り上げ毎年恒例となっています。
 今回のテーマは“これからの慢性期医療”。国の掲げる療養病床の大幅な削減方針の中で慢性期医療に何が求められているかについて、各分野のオーソリティーが講演を行いました。
 はじめに基調講演として、日本慢性期医療協会の武久洋三会長が、医療政策の現状と今後の展望、協会が行ったアンケートの結果から推察される問題点、高齢者医療の現状、次期診療報酬改定への要望、療養病床の将来展望など幅広い項目についてお話しされました。
 その後、市立札幌病院救命救急センターの鹿野恒副医長が「慢性期医療と救急医療」、北祐会神経内科病院医療福祉部の黒田清部長が「神経難病医療の立場から」、真栄病院の小笠原俊夫院長が「療養病床の立場から」と題したテーマで、それぞれの立場から療養病床との関わりをお話しされました。
 講演内容に基づき、1時間にわたるシンポジウムが行われました。司会として中川会長、講演を行った4氏によるディスカッションが行われました。壇上のパネリストに加え、会場の参加者を巻き込んだ熱心な議論が展開されました。

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