新年に当たって

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皆様あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

新年早々ではございますが昨年を少し振り返りたいと存じます。
昨年は本当に色々と起きてしまいました。私たちの施設でも悪夢のような新型コロナのクラスターの発生がありました。                                           ほとんど全員がワクチンの接種済みでしたので国内の初期の報告より当施設での重症化の比率は低く抑えられました。                                            エクモや人工呼吸が必要な方は出ませんでしたが酸素が外せない方は発生しました。                                                           その後全員酸素よりの離脱は可能でした。今回呼吸器合併症は施設内での対応が可能であったので緊急入院となった方はおられませんでした。

 ところが各療棟の隔離と面会制限による入居者の方の行動範囲の制限が加わったため不活動性のための合併症が見られました。                                        何とか療棟内などの移動の増加も図りましたが実際には困難でした。                                                                  このため重症化される方も出てしまいました。軽症~重症まで含めるとコロナ本体よりも影響のあった人数が多かったかもしれません。                                     隔離解除後に入居者さんたちの表情も戻り行動範囲も拡大しましたが中々すぐに活動性が以前のレベルに戻るのは難しく、皆が普通に動けるようになるにはさらに1ヶ月以上を要しました。             昔から年寄りは寝かすなと言われますが感染防御のためとは言えベッドから余り離れられなくなり認知能力や体力などの低下を来されました。今後の検討課題の一つでしょう。

 もう一つは明らかに直接の関係があるとも思えなかったのですがロシアのウクライナ侵攻です。                                                      遠い黒海付近での地域的紛争と思っていましたが実はその後影響は世界的となり私たちの暮らしに直接関わってきました。穀物とエネルギー関係の物価の高騰です。                       さらに円安も加わって施設の当初予算が大きく狂っており歳出過剰となるかも知れません。しかし今のところ事務方の職員の皆様の努力もあり何とか大きな欠損は免れそうです。
以前でしたらどこか遠い国の事のようであった話が2件起きてしまい、これが私たちの日常に大きく影響して来るなんて予想もできませんでした。 

 地球は狭くなってきており八雲にいてもそのあおりを受けていると思い知らされました。                                                         これからは視野を広く持って困難に早め早めに対応することが必要かも知れません。                                                           「コミュニティホーム八雲」と言う小さな世界も地球規模の話から逃げる訳にはいかない様です。                                                     みんなで力を合わせてこの小宇宙を今後も守って行きたいと強く思います。

施設長 俣野順

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