言語聴覚士(ST)~安全な食事摂取を支援~
言語聴覚士(以下、ST)とは、その方の話す・聞く・食べるなどの機能に障害がある方を対象にリハビリを行うセラピストです。
話はちょっとそれますが、既に終了した朝の連続テレビ小説「おむすび」の中のSTの活躍が、コミ八のSTと重なってしまい何だか感動していたのを記憶します。
ドラマでは栄養サポートチームとして活躍していましたが、コミ八では多職種で行うミールラウンドで活躍中です。
ミールラウンドには、ST・施設ケアマネ・看護師・介護士・管理栄養士・リハビリ職が参加しており、みなさんのお食事中の状況を観察しているんです。
安全に食べる事ができているかな?姿勢に問題は無いかしら?食事形態は合っているかな?等を、鋭い観察力でお一人おひとりを確認し嚥下評価を行い安全な食事摂取の支援に努めています。
嚥下評価による訓練内容も様々あり、必ず行う食事前の口腔体操や、うまく発語・発生できるようになるための訓練としては、カラオケ🎤や、イラスト🐈が描かれている“絵カード”と言われるカードを使ってとにかく声を出す訓練。
私たち、今は普通に当たり前に出来ているタンを吐く行為や、食べ物が喉に詰まり変なところに入ってしまっても自力で対処できていますが、機能が低下してきてしまう高齢の方にとっては心配事。なので突然のどを詰まらせてしまった時や、タンを自力で吐けるようになるための、息を吐くブローイングと言われる訓練をみなさん頑張ります。
その他に、話す・聞く・読む・書く事に障害のある失語症の方を対象に、コミュニケーションが上手くできるようになるための訓練も欠かせません。
STに限らず専門職が集まる老健で働くスタッフにとって、日々の訓練や日常の関わりの中で発見する利用者のみなさんのほんの小さな変化でも、私たちにはやりがいでありブラッシュでしかありません。