当院の取り組み
取り組み内容の一例
提供できる医療について
慢性期医療に求められているのは、
「急性期治療終了後に引き続き入院を必要とする方へ提供する医療 Post Acute Care」
「重装備な急性期入院医療までは必要としないが、在宅や介護施設等において症状の急性増悪した方へ提供する医療 Sub Acute Care」です。
当院では、
- 人権と尊厳を重んじた心の通ったケア
- つながる医療の提供
- 徹底したチーム医療
- 良質なリハビリテーション
- 1999年の抑制廃止宣言
- 高齢者の終末期医療
など先駆的な取り組みを行うことにより、病院一体となって慢性期医療を追求してきました。
今後もこれらを通じて、
患者さん一人ひとりにその人らしさを支える医療 を提供していきます。
- ※下図の各円や
をクリックすると詳細が表示されます。
入院医療
- 在宅患者、施設入居の方など高齢者・障がい者の肺炎や発熱症状などの緊急治療に対応します。
- 平均年齢が74歳です。若年(10代後半)の患者さんの受け入れも可能です。
- 1/3の患者さんは札幌市外の患者さんです。
(後志管内の患者さんは多く入院されています) - 難病患者をはじめ、すべての患者に療養、リハビリ、在宅支援が充実しています。(リハビリの処方は98%です)
- がん患者さんの入院も可能です。がんリハが実施可能です。
- 一定期間、化学療法に対する待機入院が可能です。
- 在宅生活への準備期間としての入院対応も可能です。
- 在宅生活を送る難病患者、重度障がい者への短期リハビリテーションやレスパイト入院も可能です。
- 人工呼吸器の方の相談にも応じます。
- バイパップの患者さんの対応が可能です。
外来医療
- 広く内科治療を実施します。
- 神経内科、糖尿病外来、頭痛・肩こり・物忘れ外来を行います。
- 月2回整形外科外来を行います。
- 在宅患者、施設入居の方など高齢者・障がい者の肺炎や発熱症状などに対応します。
在宅医療
- 南区全域をエリアとし訪問診療を行っています。
- 南区内のグループホームや高齢者住宅など居住系施設にも訪問診療を行います。
- 利用者さんの症状に合わせて後方支援病院として、優先的に入院医療を提供します。
地域包括ケア病棟(40床)について
〜当院の地域包括ケア病棟では〜
- 入院の対応を迅速に行います。
お電話にてご相談ください。即日入院のご相談にも応じます。
患者さん・ご家族さまの希望があれば、事前の病院見学や面談をします。 - 入院期間は最大60日間です。
60日を経過した後も入院継続が必要とされた方は、長期療養可能な病棟へ移動していただく場合があります。 - 365日(土日祝含む)リハビリテーションを提供できる体制です。
専従1名、専任8名、計9名のスタッフが配置されています。 - 以下の様々な疾患、状態のご相談が可能です。
- 医療区分1の該当者
- 食事摂取がうまくいかない
- 血糖値の管理が思うようにいかない
- 肺炎や脱水になりやすく、すぐ入院を受けてほしい など
- 退院支援を充実させます。
在宅生活を目指している方、施設やサービス付き住宅への入居を目指している方など退院希望のある方を対象に、回復期リハ病棟と同等のリハビリテーションを提供しチームで支援します。 - 入院から退院後にわたりバックアップします。
南区にお住まいの方に対しては、当院の訪問診療、訪問リハビリテーションや看護師による退院後訪問など、入院から退院後にわたり継続した支援が可能です。
また、南区以外にお住まいの方に対しても、状態悪化時の再入院やレスパイト入院、短期リハビリテーション入院など安心できる体制を整えています。 - 下記のような、看護必要度A項目に該当する方の受入れを積極的に行います。
- 創傷処置(II度以上の褥瘡の方等)
- 呼吸器ケア
- 麻薬による疼痛コントロール
- ドレナージ管理
- シリンジポンプの管理 など
人生の最終段階における医療・ケア
−これまでの生き方を大切に、
これからも自分らしく生きるために−
年を重ねると、少しずつ体や気持ちが変化していきます。また、病いにより、生活が変化すると、変える必要が生じることもあります。そのような時、お一人で考えていたり、ご家族と一緒に悩まれていたりすると思います。私たちも、そのお手伝いを一緒にさせて頂きたいと考えています。
人生の最終段階における医療・ケアのこと
自分らしく生きるために、これからの治療内容や体を楽にするケア等について、ご自身が納得して決めていくことが大切になってきます。医師や看護師、リハビリテーションスタッフ等の私たち医療従事者が、必要な情報を皆様にお伝えし、皆様が私たちと共に話し合えるように取り組んでいます。
お体と心が、少しでも穏やかに、つらく無いように、
そして人生の最終段階のその時まで、自分らしく過ごすことができるよう、
医療・看護や介護・リハビリテーション等の立場から、
皆様に添えることを願っています。
皆様と共に、
希望の実現へ

取り組みをご紹介します
- 1999年より、人生の最終段階を迎える方の医療・ケアを考える話し合い(ターミナルケアカンファレンス)を行っています。
- 入院されている方が亡くなられた後に、その方への医療やケアがどうであったかを振り返るために話し合い(死亡後カンファレンス)を行っています。
- 2004年からは、人生の最終段階のその時を、ご本人がどのように迎えたいと考えるかご意向を伺い、「終末期に関する意思確認書」を書いて頂いています。その方の希望を実現するために、共に考えていきます。
各職種による終末期医療・ケアへの取り組みについては、以下をご覧ください。
- 看護部門における「エンド・オブ・ライフケア」への取り組み(ただいま準備中)
- リハビリテーション部門における「終末期リハビリテーション」への取り組み
抑制廃止について
抑制廃止宣言
当院では1999年に抑制廃止宣言を行い、現在も抑制廃止ゼロを推進しています。
看護部における抑制廃止の取り組みはこちらをご覧ください
- 抑制とは何かを考え、行動致します。
- 抑制をなくすことを決意し、実行致します。
- 抑制を限りなくゼロに近づけるよう努めます。
- 継続するため、いつでも院内を公開致します。
- 抑制廃止を地域に広げるよう努力します。
医療サービス向上の取り組み
当院は患者さんや地域の皆さまから信頼され、選ばれる病院を目指し、1998年11月(公財)日本医療機能評価機構の病院評価を受審し、長期療養病院における全国第1号の認定を受け、2013年9月には「機能種別版評価」慢性期病院種別第1号認定を受けました。
また、安定した医療サービスを継続的に提供するため、2001年にISO品質マネジメントシステム(ISO9001)の認証登録をしています。
2010年5月には日本慢性期医療協会の審査を受け、「慢性期医療認定病院」として全国で第1号の認定を受けました。
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