「利用者視点の介護技術研修」を行いました。

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平成29年10月19日(木)

毎月1回行っているケア部内部研修。先月と今月の2回にわたって、法人本部主催の「利用者視点の介護技術研修」(基礎講習編・実践結果編)を行いました。講師は日本医療大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 準教授 大堀 具視(おおほり ともみ)氏。「動き出しは当事者から」を道内数か所の病院・施設等で実践中であり、昨年から連続講座を全国でも展開中であります。

 

基礎講習編では、介助の際に必要な「動き出しのポイント」を学びました。人は動作を行う際には、意識せずとも自然に、目でその方向を見て、それから体をそちらへ向けて、と動き出しのメカニズムがあります。そのサインに気づくこと、その動作を引き出してさしあげることが重要です。様々な動作の事例を、実際に職員も体を動かしながら学びました。

 

実践結果編では、「今までどおりの介助」と「基礎講義を受けての介助」の2通りを同じご利用者に行った様子をビデオ撮影し、その違いについてグループ討議を行いました。

動き出しのタイミングは人それぞれ。介護する側の都合で、つい先に支援をしてしまいがちですが、その方の動き出しのサインに気づき、支援するタイミングが、ビデオで客観的にみると大変わかりやすく、いろいろな気づきをすることができました。

ご自身のタイミングであれば「できる」動作があると信じて、そのタイミングに気づくことの重要性、動き出しを引き出してあげることの難しさを改めて感じる振り返りとなりました。

支援を待ってしまう方もいらっしゃいますが「できる」という気づきを促すことで、次なる「できる」につながり、自分で動く喜びとなります。

今回学んだことを日々の支援で常に意識し、ご利用者一人ひとりにあった支援を行い、ご利用者の日々の喜びとなるよう職員一同精進してまいります。

 

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