全国老人福祉施設研究会議に参加し「奨励賞」を受賞しました!

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 去る2013年12月18日(水)~12月19日(木)の2日間、平成25年度 全国老人福祉施設研究会議が沖縄にて開催され、全国より約2000名が参加、約150の研究発表がなされた中、我が西円山敬樹園の作業療法士スタッフも参加し、見事「奨励賞」を受賞しました。

 

演題は『福祉用具を使用した移乗介助法の導入~取り組みと事例を通し、導入のあり方を考える』です。

~研究の概要~
 特養で働く作業療法士として、介護職の腰痛の多さや改善の必要性を強く感じていました。そこで、腰痛の要因は、“持ち上げ”移乗(移乗:ベッドから車椅子に移っていただく介助)と考え、この方法は利用者様にとっても負担の大きい方法であることから、代替方法を検討してみました。その1つとしてトランスファーボード等の福祉用具を使用した移乗法の導入を試みることにいたしました。今回は、介護スタッフとともに、福祉用具導入の取り組みを行った経過を発表させていただきました。

~活動の中心となった、有志の会「移乗介助法検討の会」とは~
 介護職4名、作業療法士1名の計5名で2012年8月に発足した、有志の会です。会の目的には、移乗法の選択肢を増やすことや、職員が定年まで働ける職場を作ること等があります。現在は新しい仲間も増えて、楽しみながら真剣に取り組んでいます。 

 今回発表した、トランスファーボード導入においては、新しい技術の確実な周知の為、会のメンバーで職員向けの研修を行ったり、マンツーマンで練習を行うなどしながら、少しずつ導入を進めていきました。

~ご協力いただいた利用者様~
 トランスファーボード使用、お一人目を快諾していただき、ご協力をいただきましたS様、職員の練習にも沢山付きあって下さいました。S様のオッケーサインをいただいた職員は合格とし、一人立ちをしていきました。トランスファーボード導入により、S様より「この板のほうがいいね」「どこも痛くないよ」「皆さん上手になりましたよ」とお言葉をいただきました。また、職員からも「腰が楽です」との声が多く聞かれました。S様の導入をきっかけに、福祉用具を使用した移乗方法は定着し、トランスファーボード以外の方法も検討されるようになる変化がありました。

 奨励賞の賞状が先日届き、S様に受賞の報告とご協力のお礼を改めてさせていただいたところ、「よかったね。おめでとう・・」と涙を浮かべて喜んでくださいました。

これからも、職員一同、自己研鑚に励み、より一層満足していただけるサービスを提供していけるよう精進していきたいと思います。

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