作業療法でこんなこともやってます!

新着情報 老健

 

以前の投稿で作業療法として調理を行ったことを報告しましたが、

ご本人にとてもよい影響がみられたので、第2回目も行いました!!

 

題して『利用者さんに教わる!おいしいパプリカ調理』

パプリカは前日に買い物に行って、ご本人自ら選んでもらったものを使いました✨

肉厚でおいしそう😋

 

今回どのようなことをするかというと…

パプリカをとにかく焦がす!

これだけです。

 

これだとまだ足りないです。

 

これよりさらに焦がします!

 

しっかりと焦がしたパプリカを水につけると

こするだけで表面の皮がむけて、やわらかい身だけになるんです!

 

あとは好みの大きさに切って、ソースをかけておしまい♧

お家で作っていた時はマヨネーズをつけていたとのことでしたが、うっかり買い忘れてしまい…💦

代用で醤油とみりんでソースを作りましたが、パプリカの素材の甘さが引き立ってとてもおいしかったです!!

 

こちらの内容はインスタグラムでも投稿をしております。

皮がむける様子など動画もありますので、よろしければぜひご覧ください🎵

https://www.instagram.com/reel/DKzJsccyl1p/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

 

 

…さて、ここからは少しだけ、今回のリハビリに込めた作業療法士としての想いをお話しさせてください。

今回私が大切にしたのは、「過去、現在、そして未来がつながっている」という感覚です。

病気や入院をきっかけに、今まで当たり前にできていたことができなくなると、人は「自分が自分じゃないみたい」と感じ、心が不安定になることがあります。

今回のリハビリは、そんな断ち切られてしまった時間をつなぎ直し、「自分らしさ」という心の栄養を補給することが目的でした。

このパプリカの調理法は、ご本人が昔から親しんできた「思い出の味」です。

これを再び体験することは、単なる調理ではなく、「昔の自分も、今の自分も、ちゃんとここにいる」と再確認する大切な時間になります。

 また、今回は調理だけでなく、計画、買い物、後片付けまで、ご自宅にいた頃と同じ一連の流れを体験していただきました。

リハビリが終わる頃には、「次は何を作ろうかな?スーパーで見たトマトも美味しそうだったな」と、ごく自然に次の楽しみを考えていらっしゃったのが印象的です。

療養生活では、「未来の楽しみ」について考える機会が減ってしまいがちです。

だからこそ、私たちは活動がその場で終わる「点」にならないよう、次につながる「線」になることを意識して支援しています。

作業療法は、単に体の機能を回復させるだけではありません。その人らしい活動を通して、過去から現在、そして未来へと続く「生きる楽しみ」を一緒に見つけていく。そんな役割も担っています。

今回の調理が、ご本人にとって過去から未来へと続く、温かい時間になっていれば嬉しいです。

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