超皮質性感覚失語について

超皮質性感覚失語は滑らかな発話ではあるが、言い間違い「時計→めがね」や「時計→こけい」などと間違える症状が頻発し内容にそぐわないことが多く、空疎な話し方となってしまいます。

言葉を理解することが難しい症状などが認められますが、最大の特徴は復唱能力(真似して言うこと)が良好であるという失語症です。

超皮質性感覚失語の症状

◎話すこと

話し方は比較的滑らかですが言い間違いが多く、自己修正することも困難です。
意図した言葉の表出も難しく、空疎な発話となります。

◎聴いて理解すること

単語レベルでの理解力は保たれていることもありますが、短い文レベルでは明
らかに障害を認めます。理解力の程度は病巣の大きさによって異なります。

◎真似して言うこと

自発的発話に比べて際立って良好で、文レベルでも可能なこともあります。

◎読んで理解すること

音読は自発話よりも良好な場合が多いですが、読んで理解することは困難です。

◎書くこと

障害されていることが多く、実用性には欠けます。

病巣

10月失語症[1]   側頭-後頭葉移行部、側頭葉、頭頂葉などが指摘されていますが、最近では前頭葉病巣によって症状がみられたとの報告もあり、完全に責任病巣が特定されているわけではありません。

 

 

お問い合わせ

リハビリテーション部 言語聴覚士 平村敬寛
メールアドレス : chsreh@keijinkai.or.jp