ブローカ失語は別名「運動性失語」ともいわれ、症状別に大きく分けてブローカ失語と超皮質性運動失語などに分けられますが、今回はブローカ失語について説明します。
失語型分類の流れ[1]

ブローカ失語の症状

自発言語の障害が顕著で重症例ではまったく発語がみられないこともあります。発語のある場合でも努力を要し、特に話し始めに顕著で言葉の流暢さに欠けるのが最大の特徴です。

聴いて理解することの障害は文章レベルでは多くにみられ、単語レベルでは正常な場合から高度障害まで多様です。

書字障害はほとんど文字を想起できないものから、想起できても錯書(書き間違い)が認められることが多いなど、症状は様々です。

読んで理解することは良好な場合もありますが、多くの場合は実用性に欠ける場合が多いといわれています。

口腔顔面失行(動きを意識させると口腔と顔面の習慣的運動や模倣が出来ない状態)や麻痺側と同側の中枢性顔面神経麻痺を伴うことも多いです。

病巣

ブローカ中枢[1]脳内血管である中大脳動脈や内頚動脈領域のブローカ中枢を含む病巣が原因といわれており、病巣が大きくなるにつれて重度ブローカ失語となります。

 

 

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リハビリテーション部 言語聴覚士 平村 敬寛
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