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手稲渓仁会病院 循環器内科

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心リハビリテーション 手稲渓仁会病院 循環器内科

1.安全な社会復帰のため

1.安全な社会復帰のため
  • 心臓病の患者様は、心臓の機能低下や入院生活の影響で体力が低下してしまいます。身体的にも精神的にも回復し、社会復帰を目指す必要があります。
  • 体力回復には運動が必要ですが、心電図や血圧などに異常が現れないように確認しながら、病状や体力に合わせて運動の強さを調節していくことが大切です。

2.再発防止のため

  • 心筋梗塞や狭心症の主な原因は、冠動脈の動脈硬化です。このため一度治療しても再発する可能性が高いのが心臓病の特徴です。原因となる動脈硬化の進行を防止することが大切です。
  • 動脈硬化の進行を防ぐためには、運動療法、食事療法、薬物療法の併用が最も効果が高く、生活習慣を改善することが大切です。
  • 心筋梗塞の患者様が心臓リハビリに参加することにより、通常治療に比べて死亡率20〜26%低下することや、風船やステントによるカテーテル治療後や慢性心不全の患者様が心臓リハビリ・運動療法に参加することにより再入院率が減少することがわかっています。

3.継続は力なり

  • 日本循環器学会や米国、ヨーロッパの治療ガイドラインでは、心臓病の患者様は、急性期の治療が終わった後に回復期の心臓リハビリに参加することが望ましいとされています。
  • 入院中だけでなく、退院後も外来通院心臓リハビリの参加を継続することが大切です。また在宅運動療法をおこなうことも大切です。

手稲渓仁会病院の心臓リハビリテーションプログラム

4.心臓リハビリテーションの方法

4.心臓リハビリテーションの方法
  1. 運動療法
    • 運動負荷試験をおこない、患者様に最も適した運動の強さや時間を決め、医療スタッフの監視のもとで、心電図で確認しながら安全に運動を行います。また自宅での運動方法ついて指導を行います。
  2. 個人面接(カウンセリング)
    • 退院後生活の注意点、運動のやり方、不安やうつ状態などについての相談およびアドバイスを行います。
    • 糖尿病、コレステロール、中性脂肪、心不全などの血液検査の結果を確認し、食事療法や薬物療法についてアドバイスを行います。

5.心臓リハビリテーションの効果

  1. 運動能力が増加し、楽に動けるようになる。
  2. 動脈硬化のもとになる冠危険因子(脂質異常症、高血圧、糖尿病、肥満など)が改善する。
  3. 狭心症や心不全の症状が軽くなる。
  4. 不安やうつ状態が改善し、快適な社会生活を送ることができる。
  5. 血管内皮機能(血管が広がる能力)や自律神経の働きが良くなり、血栓ができにくくなる。
  6. 長期的に心筋梗塞の再発や突然死が減り、死亡率が減少する。また心不全による再入院率が減少する。

6.危険性(副作用)と留意事項について

  • 非常に低率ですが、運動中に胸痛・不整脈・血圧下降・めまい・心臓発作などが起こる可能性があります。しかしこれらを避けるため救急機器や医薬品が整備されており、また医療スタッフが常に監視を行いますので、自宅で運動をおこなうより安全です。
  • 運動中の心停止事故は約11万件に1回発生するといわれていますが、心臓リハビリに参加し運動習慣のある人の方が少ないことがわかっています。
  • 心臓リハビリに参加したために退院が遅れるということはありません。ただし運動中に異常(狭心症、不整脈、心不全など)が見つかれば、追加の検査や治療が必要になる場合があります。

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