一般の皆様へ
手稲渓仁会病院 循環器内科

Home一般の皆様へ病気の説明>感染性心内膜炎

感染性心内膜炎 手稲渓仁会病院 循環器内科

感染性心内膜炎とは弁に疣贅(細菌や真菌の塊)がついてしまい、弁が破壊される病気です。何も基礎疾患のない方には比較的起こりにくく、弁膜症といって弁に異常がある方に多く起こる傾向があります。それは弁膜症があることで、弁には傷がつきやすく細菌や真菌が繁殖する絶好の場所となるからです。

感染性心内膜炎の頻度は100万人に10〜50人 / 年間 (男女比は1.6〜2.5で男性に多い) と頻度は決して多くはないのですが、診断がなかなか付かず、重篤な合併症を起こし診断されることもありますので注意が必要です。

症状としては原因が分からない発熱、息切れ、呼吸苦などで発症することが多いですが、まれに脳梗塞や関節痛、その他の臓器障害で現れることもあり(塞栓症状)、診断が非常に困難となる場合もあります。歯科治療やカテーテル治療後に起こることもあり、病歴上歯科治療歴というものも重要です。

感染性心内膜炎は治療が難しいことでも有名であり、長期間(平均約4〜6週間程度)の点滴による抗生剤治療を行うことが基本となります。しかし、上記の治療でも体内から菌が消失しない場合や、弁が破壊されてしまい心不全症状が出ている場合、また塞栓症状といって、菌塊が色々な臓器に飛火してしまうような場合には手術により感染巣である疣贅を弁とともに取り去る必要があります。手術は約半数の方に必要と言われています。また、適切な治療を行ったとしても再発率が高く、感染性脳動脈瘤や動脈瘤破裂などの致死的合併症もあるため死亡率が高いことも特徴として挙げられます。


ページの上へ