一般の皆様へ
手稲渓仁会病院 循環器内科

Home一般の皆様へ病気の説明>閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症 手稲渓仁会病院 循環器内科

末梢の動脈(主に下肢)が狭窄や閉塞を来たし血流が低下する疾患です。大動脈、冠動脈、頚動脈、腎動脈その他腹部内蔵動脈にも同様の病変を認めることがあります。

原因

動脈硬化により起こり、その危険因子である糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、喫煙等が原因となります。

症状

下肢の閉塞性動脈硬化症は、病気の進行により様々な症状を呈し以下のように分類されます。

Fontaine 1度
下肢の冷感や色調の変化 。
Fontaine 2度
間歇性跛行(かんけつせいはこう)
しばらく歩くと痛みのため歩行が困難になる症状です。この症状は腰部脊柱管狭窄症でもみられるため鑑別が必要です。
Fontaine 3度
安静時疼痛。
Fontaine 4度
下肢の皮膚潰瘍、壊死。

診断

診察時の脈の触れの強さでおおよその診断ができます。さらに非侵襲検査では、ABI(Ankle Brachial Pressure Index)が一般的に用いられます。0.9以上が正常で、0.7程度まで低下すると間歇性跛行を呈するとされます。一方潰瘍形成や安静時痛を呈する重症虚血肢では、通常0.4以下になります。
閉塞部位の確認や治療の適応の決定には、画像検査が必要でCTや血管造影を行います。

治療

前述しました危険因子(高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙など)を認め方ではそのコントロールをまず行う必要があります。特に喫煙者の方は禁煙が絶対必要です。

治療を統一したガイドラインが2007年改定発表されました。間歇性跛行肢では、大動脈腸骨動脈病変の症例に対してはガイドラインにのっとり血管内治療または外科手術を行い、末梢型の場合には抗血小板剤を投与しつつ運動療法をまず行うことが推奨されています。また薬物運動療法が無効時には血行再建術を考慮します。一方潰瘍や安静時疼痛を呈する重症虚血肢の方においては血行再建が可能な症例に対しては血行再建を行い、不能症であればは切断もしくは薬物療法が薦められています。

近年治療機器の進歩もあり、血管内治療の適応病変が広がってきています。概ね病変長の短い腸骨動脈もしくは浅大腿動脈病変は血管内治療で十分な成績が得られています。膝以下の病変については潰瘍や壊死を起こした方に対しのみ血管内治療を行っています。


ページの上へ