後期研修カリキュラム
手稲渓仁会病院 循環器内科

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後期研修医の声 手稲渓仁会病院 循環器内科

循環器内科 佐藤 宏行

後期研修医3年目(卒後6年目)の佐藤宏行です。私は青森出身で東北大学を卒業し、東京・武蔵野赤十字病院で初期・内科研修修了後、2014年春より後期研修医として当院へ入職しました。最初の1年間は病棟とエコーを研修し、現在はカテーテルおよび不整脈チームに所属し、主に心血管カテーテル検査・治療に携わりながら、外来診療も週2-3コマを担当しています。現在の所属チームの雰囲気や診療内容について少し紹介したいと思います。

まず、カテーテルチームですが、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)指導医の廣上部長をチーフに、2016年8月現在、スタッフ8名+後期研修医2名で冠動脈疾患・末梢血管疾患に対するカテーテル検査・治療を行っています。ここ数年間の当科実績では年間で約1500例程度の心血管カテーテル検査を行い、インターベンション治療件数は冠動脈が約300-400例(急性冠症候群への緊急症例:約100例)、末梢血管は約100-150例程度です。血行再建の治療適応評価は毎朝のカンファレンスにおいて科内全員で確認しており、非侵襲的虚血評価に関しても運動負荷心電図、負荷心筋シンチグラフィー、ドブタミン負荷心エコーも積極的に取り組んでおります。慢性完全閉塞、分岐部病変、高度石灰化病変に対して、ロータブレーター、DCA、Crosserカテーテルなどのデバイスを用いた難易度の高い治療も完遂できる実力を有しており、指導医・先輩医師のもと、非常に充実したトレーニング・経験を積んでおります。当科後期研修プログラム3〜4年間のうち、後半2〜3年間をカテーテルチームで研修を行った場合には、カテーテル治療の主施行医としても緊急例を含む合計200例以上の治療を経験でき、研修修了時にはCVIT認定医試験の受験資格を得る環境にあります。

また、当科の最大の特徴は「SHDインターベンション治療」にも積極的に取り組んでいる点が挙げられます。「SHD」とはStructural Heart Disease(構造的心疾患)の略称であり、主に後天性では大動脈弁狭窄症、先天性では心房中隔欠損に対するカテーテル治療を指します。従来心臓外科手術を要するこれらの疾患に対してのカテーテルによる低侵襲治療が著しく進歩しており、廣上部長はまさにこの分野の北海道を代表するパイオニアです。特に外科手術不適となる大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)は2014年春より道内に先駆けて導入し、現在までに50例以上の治療実績(30日死亡率0%)があります。私自身も外来・入院主治医としてTAVIの適応となる患者を担当し、実際の手技の助手や術前後のコーディネートも経験しています。今後もより多くの適応となる患者がこのような新しい治療を適切に受けることで少しでもお元気になっていただきたいと考えております。

続いて、不整脈チームについて紹介したいと思います。2016年7月より不整脈専門医である林先生をチーフとした新体制の中、カテーテルアブレーションやデバイス治療に取り組んでおります。林先生は当院後期研修修了後、国内外の一流施設での研修を終えて帰国された私たち若手にとって兄貴分の存在であり、雰囲気の良い中毎日楽しく診療しています。現在はスタッフ2名+後期研修医2名と少人数ですが、チーフの掲げる「治療適応を吟味した患者毎のテーラーメイド医療」をモットーに日々診療に取り組んでいます。私自身も、動悸や失神で受診した初診患者を主治医として担当し、カテーテルアブレーションやデバイス治療の術者・助手を経験しています。”虚血にとどまらず不整脈も診れる循環器医”を目指せる環境であり、また、当科後期研修を修了した先輩医師の中に不整脈分野へ進む先生方が多くいらっしゃるのもそのコンセプトの表れだと感じています。

これまでの当院での3年間を通じて、最初から何か一つの専門を真っすぐ目指すというよりは、内科医・循環器医として手技も含めて幅広く対応・考察できる礎を養う研修が非常に重要だと考えます。実際、当科後期研修では手技トレーニングの前には病棟チームでの研修が必須であり、約30名以上の心不全入院や急性期患者の病棟管理・初期対応のリーダーを担当します。(今年度は後期研修医では森が担当しています。)現在もカテーテル室以外の病棟管理、救急初期対応という場面において、当科には全国から集まる優秀な初期研修医(卒後1〜3年目)が毎月数人ずつローテートし病棟チームの最前線を担ってくれるため、後輩から相談される、または指導する立場を通じて、循環器分野にとどまらない新しい発見を得ることもできます。もし一緒に働いてくださる若手医師、医学生の皆さんがいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に北の大地で熱く働きましょう。

また、ご紹介いただいている地域のクリニック・近隣医療機関の先生方におかれましても、当科若手の熱意とやる気は間違いございませんので、先生方との密な病診・病病連携の中で患者中心の医療を実現できるようしっかりお手伝いさせていただきたいと考えております。ぜひお気軽にご相談ください。今後ともどうぞよろしくお願いたします。

循環器内科 森 雄一

2016年4月より後期研修医として研修を開始しました森 雄一嘯ナす。生まれは大阪府で、高知県、神奈川県、東京都と全国を移り住んで来ました。東京大学を卒業し、横浜労災病院、東京大学医学部附属病院での初期研修を終え、手稲渓仁会病院で循環器内科医専門研修を開始いたしました。

初期研修を終えた後どのような施設でトレーニングを積むかは、全ての医師が直面する悩みだと思います。当院は循環器内科、心臓血管外科ともに多くのスペシャリストを擁する一方で、北海道西部広域の医療を担う基幹病院として多くの循環器疾患の患者さんを受け入れており、若手が最前線に立って、多くの指導医のアドバイスのもと診療を行っております。また、医師だけでなく看護師、技師、作業療法士など多くの医療職が一丸となって質の高い循環器診療を目指しており、ハートチームの一員として臨床に従事している実感を強く感じます。このように科全体の実力、若手の経験量、チーム医療の質と三拍子揃った施設は専門研修を行うには非常に良い場所だと思います。

当科の診療体制は病棟・カテーテル・不整脈・エコーのチーム制を敷いており、後期研修医は月〜年単位でこれらのチームを巡りながら経験を積んでいきます。また、後期研修医の前半には院内他科研修を行い、初期研修に加えて広く内科医としての経験を積むことも可能です。層の厚いチーム制を敷いていることで、後期研修医は循環器内科医に要求されるスキルを各々集中的に、かつ段階的に経験できるようになっています。この点も、当プログラムの大きな魅力です。

循環器内科スタッフも増員を続けており、虚血、不整脈、SHDをはじめ、あらゆる分野で更に質の高い診療を提供できるようになっています。当科は常にこれまでよりも良い医療を目指しており、また北海道で最初にTAVIを導入し治療実績を報告するなど実践を続けています。今後も発展していく循環器内科の一員として、また地域医療を担う循環器内科医として、常に刺激を感じながら働ける環境に興味を持って頂ける若手医師の皆さん、ぜひ一度見学にいらして下さい。お待ちしております!


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