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TAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)

TAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)

TAVIとは

開胸手術がハイリスクである患者さんも人工弁へ置き換えが可能に

心臓の左心室と大動脈の間にある大動脈弁の動きが悪くなり、血液が循環しにくくなる大動脈弁狭窄症。胸痛や失神、息切れといった症状を伴うため、日常生活が制限されて、進行すれば心不全を繰り返す危険な状態となります。
重症の場合、開胸手術で人工弁に置き換える治療(大動脈弁留置術)を行わなければ、生命にかかわる状態になっていきます。しかし、高齢の方、合併症のリスクがある方など、少なくとも3割以上の方は開胸手術を受けることができません。

外科的治療ができない、またはハイリスクの患者さんに有効な治療法がTAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation、経カテーテル的大動脈弁留置術)です。開胸せずに傷んだ大動脈弁を新たな生体弁へ置き換えることができるため、体への負担が少なく、今まで治療できなかった方を救える可能性を持っています。

TAVIは、欧米ではすでに数多くの症例を重ね、外科的開胸手術と同等の成績が報告されています。
日本では2013年10月に保険適用となり、手稲渓仁会病院は道内初のTAVI実施施設の認可を受け、これまで100例(2017年9月時点)を施行しています。

重症大動脈弁狭窄症に悩む方を
より多く救える治療法です

循環器内科主任部長
廣上 貢

重症の大動脈弁狭窄症は非常に予後が悪く、従来は外科的な大動脈弁置換術ができない場合は薬物治療でも効果がなく、なすすべがない状況がありました。そこで我々は当初から海外で先行していたTAVIにいち早く注目していました。

TAVIは従来のように胸を大きく切開する必要がなく、人工心肺を使用し心臓を停止させなくて済むことから、患者さんの体への負担が少ないことが特徴です。

当院では2013年8月から高い医療レベルをめざした総合力のあるハートチームを結成しました。各専門のスタッフが一堂に会して症例を十分検討した上で適応と治療戦略を決めて行っています。
2014年5月13日に道内第一号のTAVI実施施設の認可を受け、同年6月12日からTAVIを開始しています。これまで実施した患者さんからは『体の調子が元に戻り、動作時の息苦しさがなくなった』と喜ばれています。
重症大動脈弁狭窄症の外科手術ができないためになすすべがなかった方、日常生活が制限される高齢の方を1人でも多く救うため、慎重な適応判断のもと精度の高い手術を提供していきたいと思っています。


医療動画サイト「北の名医」で当院のTAVIについて紹介しています。
廣上医師のインタビューとあわせてご覧ください。

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