診療体制
当院が2008年よりがん診療連携拠点病院に指定されたことにともない、泌尿器科では最近急激に増加している尿路性器癌に対応できる診断治療態勢の構築を最重点に整備強化を図っています。
特に前立腺癌では、早期発見のためのシステム構築をめざして地域の医療機関との間でPSA検診の連携ネットワークを立ち上げるとともに、根治的治療の選択肢として根治手術(前立腺全摘除術)と高精度放射線外照射(IMRT)の双方に対応が可能な診療態勢を整備致しました。
腎癌・上部尿路癌・副腎腫瘍では、根治手術の大部分を腹腔鏡下手術で行うようになったほか、膀胱癌では内視鏡手術の精度を向上して可能な限り膀胱の温存を計る事を原則としています。
癌化学療法では、外来化学療法室と連携の下に膀胱癌をはじめとする尿路上皮癌・内分泌療法抵抗性前立腺癌および精巣癌に対する化学療法を積極的に行っています。また腎癌では2008年から保険適応となった分子標的薬療法を導入いたしました。
悪性腫瘍以外の疾患では、尿路結石に対しては対外衝撃波による破砕(ESWL)と内視鏡手術(TUUL)を組み合わせるなど、外来治療も含めすべての患者さまに一番適した治療法を選択することを目標としているほか、膀胱瘤や腹圧性尿失禁などの女性のQOLにかかわる疾患の手術療法(TVM手術・TVT手術)にも積極的に取り組んでいます。
質の高い医療の提供
平成20年は600件余の手術を行いました。おもな内容は診療実績の欄に記載いたしましたのでご覧下さい。幅広い泌尿器科疾患全般に対応できるよう、常勤医は全員でカンファレンスを行い外来・入院患者さまの治療方針に対してチームとして統一した方針で診療にあたっています。なお当科は日本泌尿器科学会専門医教育施設に指定されています。
スピーディーで安価な入院医療
当科では不必要な入院期間を極力省くべく外来で検査を済ませ、手術の前日入院を基本としております。当科の平均入院日数は、疾患にもよりますが平均5〜7日間程度であり、これは全国的にも非常に短い部類に入ります。入院日数を短くすること、さらに入院中の検査や点滴、投薬は必要にして最小限とすることにより結局は患者さまの経済的ご負担も軽減できると考えています。
わかりやすい入院治療
当科では不必要な入院期間を極力省くべく外来で検査を済ませ、手術の前日入院を基本としております。当科の平均入院日数は、疾患にもよりますが平均5〜7日間程度であり、これは全国的にも非常に短い部類に入ります。 病気についてわかりやすい十分な説明を常に心掛けることに加えて、当科では入院患者さまの70%以上にクリニカルパス(順調に経過した際の予定日程表)を当てはめて診療を行っております。入院時にこの予定表が配られますので、自分が順調に経過しているかどうか、あるいは病状や診療予定に変化が起きたかどうかを一目でご理解いただくことができます。このように様々な方法で目標とする質の高いスピーディーな医療を患者さまにご理解いただけるよう工夫しています。




