症例は80例で、男72例(90%)、女8例(10%)、年齢は41~84歳、平均63.1歳でした。
病期別には0期6例(7.5%)、Ⅰ期14例(17.5%)、Ⅱ期26例(32.5%)、Ⅲ期21例(26.3%)、Ⅳa期10例(12.5%)、Ⅳb期3例(3.7%)でした。
術式は3群リンパ節郭清を伴う胸部食道全摘術を標準術式としました。1998年末より胸腔鏡による胸部食道全摘、3群リンパ節郭清、後縦隔経路再建を施行しています。また、術後の補助療法としてⅡ期以上の症例に放射線療法とLow dose FPを中心とする化学療法を施行しています。
80例中消息不明例は1例で、予後追跡率98.8%でした。他病死を除く評価症例全体の累積3年生存率は52.0%、5年生存率は48.5%でした。
病期別累積5年生存率は0期100%、Ⅰ期90.0%、Ⅱ期73.9%、Ⅲ期0%、Ⅳa,b期0%でしたが、各病期の症例数が少なく正確な予後を反映していない可能性があり、今後変化するものと考えられます。全体の傾向として言える事は0期、Ⅰ期、Ⅱ期の予後は良好ですが、Ⅲ期以上の予後は不良だと言うことです。
進行病期の症例には補助療法として、放射線療法と化学療法を施行し、予後の改善を目指しています。