症例は103例で、男54例(52.4%)、女49例(47.6%)、年齢は34~83歳、平均64.3歳でした。
部位別には膵頭部癌82例(79.6%)、膵体尾部癌21例(20.4%)でした。
病期別にはⅠ期5例(5例中3例は膵管内乳頭腺癌で、2例が通常膵癌)(4.9%)、Ⅱ期3例(2.9%)、Ⅲ期29例(28.1%)、Ⅳa期36例(35.5%)、Ⅳb期30例(29.1%)でした。Ⅳa,b期で全体の64.1%を占め、進行癌が多いのが現状です。
切除例が64例、非切除例(吻合術及び試験開腹)39例で、切除率は62.1%でした。切除例の術式は膵頭十二指腸切除42例(幽門輪温存を含む)、体尾部切除21例、十二指腸胆道温存膵頭切除1例でした。
103例中消息不明例はなく、予後追跡率100%でした。他病死を除く病期別累積3・5年生存率はⅠ期に癌死例はなく100%、Ⅱ期66.7%、Ⅲ期はすべて切除例で、累積3年生存率は39.7%、5年生存率29.8%でした。Ⅳa,b期の5年生存率は0%でした。
圧倒的に進行癌が多く、その予後は不良でした。しかし、Ⅰ、Ⅱ期症例の予後は比較的良好で、Ⅲ期症例にも5年生存例が認められます。早期発見、手術が切に望まれます。