原発性肝癌
症例は67例で男54例(80.6%)、女13例(19.4%)、年齢は43~78歳、平均61.5歳でした。
病期別にはⅠ期8例(11.9%)、Ⅱ期29例(43.3%)、Ⅲ期21例(31.3%)、ⅣA期6例(9.0%)、ⅣB期1例(1.5%)、不明2例でした。
術式は拡大右葉切除1例、右葉切除16例、左葉切除3例、左3区域切除2例、区域切除7例、部分切除38例であった。また複数回切除例が4例含まれていました。
67例中消息不明例は1例で、予後追跡率98.5%でした。他病死を除く評価症例の病期別累積5年生存率はⅠ期83.3%、Ⅱ期39.3%、Ⅲ期65.6%、ⅣA,B期0%でした。
今回Ⅱ期とⅢ期の5年生存率が逆転していましたが、これは病期別の症例数がまだ少ないための一時的な現象と考えられ、今後変化するものと思われました。
術後再発症例には手術適応であれば再切除が考慮されますが、各種内科的療法(ラジオ波凝固、TAE、動注リザーバーによる化学療法など)も施行されています。
転移性肝腫瘍
症例は43例(異時性に切除した症例のみ)で男26例(60.5%)、女17例(39.5%)、年齢は34~77歳、平均60.8歳でした。
原発巣はほとんどが大腸癌で38例(88.4%)、その他乳癌1例、睾丸腫瘍1例、腎癌1例、卵巣癌1例、原発巣不明癌1例でした。
術式は肝部分切除を基本としましたが、区域切除7例、葉切除4例が含まれていました。
全体の累積5年生存率は56.3%でした。また大腸癌症例のみの累積5年生存率は54.0%あり、積極的な切除を考えています。