症例は137例で、男81例(59.1%)、女56例(40.9%)、年齢は20~84歳、平均66.2歳でした。
部位別では肝門部胆管癌25例、胆管癌(上部胆管癌~下部胆管癌)58例、乳頭部癌18例、胆嚢癌30例、胆管細胞癌5例でした。
病期別にはⅠ期16例(12.2%、胆管4例、乳頭部3例、胆嚢5例)、Ⅱ期57例(43.5%、胆管40例、乳頭部7例、胆嚢10例)、Ⅲ期31例(23.7%、胆管22例、乳頭部5例、胆嚢4例)、Ⅳa期16例(12.2%、胆管8例、乳頭部2例、胆嚢6例)、Ⅳb期11例(8.4%、胆管7例、乳頭部1例、胆嚢3例)でした。なお、胆管細胞癌4例とカルチノイド1例は除外しました。
術式は膵頭十二指腸切除73例(幽門輪温存を含む)、肝葉切除28例、拡大胆嚢摘除13例、胆嚢胆管切除14例、胆管空腸吻合2例、胆摘1例、試験開腹6例でした。
137例中消息不明はなく、予後追跡率100%でした。カルチノイド1例(5年生存)と他病死1例を除く胆管癌全体(肝門部を除く)の累積3年生存率は63.8%、5年生存率は48.3%でした。病期別累積5年生存率はⅠ期66.7%、Ⅱ期60.3%、Ⅲ期31.2%、Ⅳa期25.0%、Ⅳb期0%でした。
また胆嚢癌30例全体の累積3年生存率は58.8%、5年生存率は52.3%でした。病期別累積5年生存率はⅠ期100%、Ⅱ期68.6%、Ⅲ期0%、Ⅳa期16.7%、Ⅳb期0%でした。
肝門部胆管癌、乳頭部癌、胆管細胞癌は症例数が少なく、まだ信頼できる生存率を求めることが出来ませんでした。
いずれの癌腫も病期別にはまだ症例数が少ないため生存率に及ぼす影響が大きく、今後変化する可能性が考えられました。全体を通じて言えることは、Ⅰ期、Ⅱ期の予後は良いのですが、Ⅲ期以上の進行癌の予後は不良だと言うことです。
早期発見、早期手術が望まれるところです。