症例は146例で、女136例(93.2%)、男10例(6.8%)、年齢は13~83歳、平均53.4歳でした。
組織型は乳頭癌が127例(87.0%)と圧倒的に多く、濾胞癌12例(8.2%)、髄様癌1例(0.7%)、悪性リンパ腫3例(2.0%)、未分化癌1例(0.7%)、Hurthel細胞癌1例(0.7%)、粘液癌1例(0.7%)でした。
病期別にはⅠ期57例(39.8%)、Ⅱ期28例(19.6%)、Ⅲ期55例(38.5%)、Ⅳ期3例(2.1%)でした。
術式は甲状腺葉切除と患側保存的深頚リンパ節郭清を標準術式としました。
146例中消息不明例は4例で、予後追跡率97.3%でした。予後はきわめて良好で、死亡例はⅢ期の2例のみで、他は全例生存しています。病期別の累積5年生存率はⅠ期100%、Ⅱ期100%、Ⅲ期93.4%、Ⅳ期100%でした。
甲状腺癌の予後はきわめて良好で、手術により治癒が期待できる癌であると考えられます。また頚部リンパ節再発にて再手術を施行した症例が8例(5.5%)ありましたが、再切除後の経過は良好で、全例社会復帰しています。