原発性肺癌
症例は311例で、男216例(69.5%)、女95例(30.5%)、年齢は33~83歳、平均64.7歳でした。
病期別にはⅠA期118例(38.0%)、ⅠB期61例(19.6%)、ⅡA期16例(5.1%)、ⅡB期38例(12.2%)、ⅢA期46例(14.8%)、ⅢB期17例(5.5%)、Ⅳ期15例(4.8%)でした。
組織型は腺癌174例(55.9%)、偏平上皮癌104例(33.4%)、大細胞癌11例(3.5%)、小細胞癌10例(3.2%)、カルチノイド3例(1.0%)、その他癌肉腫1例、腺扁平上皮癌1例、未分化癌2例、粘液癌1例、淡明細胞癌1例、分類不能癌1例、不明2例でした。
術式は2群リンパ節郭清をともなう肺癌根治手術を標準術式とし、1997年からは胸腔鏡補助下に施行しています。
311例中消息不明例は4例で、予後追跡率98.7%でした。他病死を除く評価症例の病期別累積5年生存率はⅠA期85.9%、ⅠB期65.0%、ⅡA期68.8%、ⅡB期51.9%、ⅢA期30.2%、ⅢB0%、Ⅳ期15.6%でした。
肺癌取り扱い規約の改定にて、病期が7期に細分され、各病期の症例数が少なく、生存率が逆転している病期も認められました。現時点ではまだ正確な予後を反映していない病期もあると考えられ、今後さらに変化する可能性があると思われました。いずれにしてもⅢA期以上の進行癌の予後は不良で、術前後の補助療法の検討が必要と思われました。
転移性肺腫瘍
症例は41例で、男19例(46.3%)、女22例(53.7%)、年齢は18~85歳、平均59.2歳でした。
原発巣は大腸癌16例、腎癌8例、乳癌7例、腎盂膀胱癌4例などでした。
術式は肺部分切除術を基本としましたが、11例に肺葉切除術が施行されました。複数回手術例が3例含まれていました。
41例中消息不明例はなく、予後追跡率100%でした。癌腫は異なりますが、全体の累積5年生存率は50.4%でした。