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手稲渓仁会病院 救急科(救命救急センター)

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メディカルウイングの展望について

 新年早々、医療ジェット機導入という新聞報道があり、にわかに周辺が慌ただしくなってきました。北海道では、既存のドクターヘリや防災ヘリによる患者搬送に加え、自衛隊や海上保安庁の協力を得て実施してきた固定翼機による患者搬送に医療資機材を搭載した医療優先固定翼機を使用する事業の研究運航を2010年から実施しています。この事業は医療優先固定翼機の道内正式導入をめざしたもので、北海道航空医療ネットワーク研究会(HAMN)が主体となり北海道医師会の支援を受け、メディカルウイングという名称で実施してきました。北海道航空医療ネットワーク研究会では、2010年の先行研究運航(1か月で搬送16件)と2011年から2013年の新たな北海道地域医療再生計画による研究運航(延べ12か月で、搬送85件)の実績を踏まえ、その必要性を行政に働きかけ、昨年11月20日には道民集会を開催し、医療従事者ばかりではなく、広く道民の皆様に情報提供しました。私は2010年の先行研究運航から北海道航空医療ネットワーク研究会の一員として、メディカルウイングに関わらせていただき、道民集会でもメディカルディレクターとして実績報告をさせていただきました。私の所属する手稲渓仁会病院も研究運航の協力機関として関わっています。

 北海道では4機のドクターヘリがそれぞれ年間400件前後の搬送実績があり、防災ヘリを中心とした患者搬送を実施している防災航空室は自衛隊等他機関への依頼も含め年間100件を超える搬送を実施しています。これら既存のシステムにメディカルウイングを加えることによって、北海道の航空医療をさらに充実させ発展させることができ、広大な北海道の医療に貢献できると考えています。もちろん財政的な問題や運航形態など整理すべき課題がすべて解決した訳ではありませんが、少なくともこれまで活動が一定の評価を受け、正式導入に向けた第一歩が始まろうとしていることは事実です。今後もしっかりと現状を把握し、メディカルウイングの実現に向け協力していきたいと思います。
過去の研究運航実績に関しては、HAMNで検索するか、
http://www.hokkaido.med.or.jp/hamn/index.html にアクセスして下さい。

メディカルウイングの展望について

 (記 奈良)