ER型救急の魅力
手稲渓仁会病院 救急科(救命救急センター)

救命救急センターHome>ER型救急の魅力

ER型救急の魅力
当院救急外来の特徴とここで研修するメリット」
救急科副部長  森下 由香

救急科副部長  森下 由香

1. 当院救急外来の特徴とは?

当院の救急外来は、重症・軽症、また、内因・外因・疾病の種類などに関わらず、様々な救急病態に対応するいわゆる「ER型」救急外来です。「ER型」という呼称は、我が国の多くの大学病院や各地の3次救急施設などで一般的とされてきた日本に特有の救急診療方式と区別するために、米国の人気テレビドラマにちなんでつけられたもののようですが、実は世界各国で一般的にみられる救急外来は、この「ER型」救急に近いもののようです。

当院では、救急外来に常時、数人の救急専従医が常駐し、主に救急車で来院する患者、自力来院の中でも、外因によるものや、緊急性の高い内因疾患の患者の診療を担当しています。このような救急外来での救急医の業務は、トリアージ、つまり振り分業務のみのように誤解されがちですが、実際には救急患者の初期評価と同時に、必要不可欠と考えられる治療介入を行いつつ、病態に応じた専門医による適切な治療に安全に引き継いで行くという重要な役割りを担っています。

2. 当院で研修するメリットとは?

患者数や、多様性については言うまでもないことで、様々な手段(救急車、ヘリコプター、自力来院など)で来院する患者さんの緊急度を素早く見分け、病態に応じた対応ができるような研修を積めることだと思います。一見軽症と考えられがちな、自力来院する患者さんの中にも、意外に重篤な病態が隠れていることを発見したり、特別な前情報なしに来院した患者さんの突然の急変にも迅速に対応しなければならないことも稀ではないと思います。

さらに、いろいろな専門領域における緊急病態の発症初期にかかわり、自ら診断、初期管理を行う機会にも恵まれ、専門医に治療を引き継いだ後の治療に関わることも可能です。

研修医の皆さんはこれらを必ず救急専従医または各科専門医の指導のもとで行うことになるわけです。
とにかく、重症から軽症まで、様々な患者さんを経験することで、病態に応じた適切な対処法を学んでいくことができるため、救急患者に対する「アレルギー」がなくなるということは大きなメリットとなることだと思います。