ごあいさつ
手稲渓仁会病院 循環器内科

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 2018年4月1日から、循環器内科主任部長に就任しました湯田です。当科は、現在スタッフ医師12名、循環器内科を志望している後期研修医3名、内科専攻医3名および秘書1名で構成されています。循環器疾患の急性期医療として、救命救急センターに搬入された急性冠症候群や急性心不全、大動脈解離などの緊急対応が必要な症例の診断と治療や、また院内発症の急性循環不全の患者の緊急対応など日々忙しく対応に追われています。そんな中で業務の効率上げるために、患者さんに対する診療体制としては医師個々の主治医制ではなく、チーム主治医制をとり、更に科内においても業務を分業するチーム体制をとっています。即ち、病棟チーム心カテチーム不整脈チームエコーチームのそれぞれの専門チーム専門体制に分かれています。病棟チームには、3名のスタッフの他に、内科専攻医および初期研修医が所属しており、心不全の原因精査と治療を行い、また心筋梗塞の急性期血行再建術後や心臓外科手術後のリハビリ患者の全身管理を行っています。

 カテチームでは、6人のスタッフの他に、2名の後期研修医が所属して、カテーテルを用いた冠動脈疾患などの診断と治療、末梢動脈疾患の診断と治療などに取り組んでいます。さらに当科では、構造的心疾患(structural heart diseases)に対するインターベンションに道内でいち早く取り組んでおり、重症大動脈弁狭窄症(AS)に対するPTAV(経皮的バルーン拡張術)、僧帽弁狭窄症に対するPTMCなどに加え、近年、注目されている重症ASに対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)を2014年6月に道内で初めて行いました。その後も月4-5例のペースで治療をしており、2018年12月まで治療した152例すべての患者さんが独歩で自宅退院されています。また、2019年からは僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療(経皮的僧帽弁形成術:MitraClip)も始まります。さらに2013年から、心房中隔欠損を経カテーテル的に治療する心房中隔欠損孔閉鎖栓留置術を道内で唯一、成人の心房中隔欠損(2次孔欠損型)に対して行っており、2018年12月までに100例に対して治療を行い、良好な成績を収めています。

 不整脈チームは、現在2名のスタッフおよび後期研修医1名が中心となって、ハートリズムセンターを設立し、近年急速に進歩している頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)を積極的に行っています。治療対象は、心房細動をはじめとする上室性頻拍症や心室頻拍などの頻拍性不整脈です。これまで高周波カテーテルアブレーションで良好な治療成績を収めていましたが、更にバルーン型冷凍アブレーションカテーテルを用いたクライオバルーンも導入しています。また、ペースメーカー植え込み術や植込み型除細動器(ICD)、両心室ペースメーカー(CRT-D)などの植え込み認定施設であり、各種デバイス植え込み術を行っています。更に、従来の経静脈リード型のICDと異なる、皮下植込み型除細動器(S-ICD)も導入しました。このようにハートリズムセンターでは、不整脈治療の最先端技術を導入し、治療を行っています。

 最近、循環器疾患の検査の柱である心エコー図検査も年々増加しております。当科では、エコーチームとしてスタッフ1名が中心となって、経食道心エコー図検査、ドブタミン負荷エコー検査などの特殊検査に積極的に取り組んでいます。近年、経食道心エコー図検査は、心臓血管外科の開心術のサポートやSHDインターベンションの術中ガイドとして非常に重要性が増しています。この状況を鑑みて従来の心血管エコー室から心血管エコーセンターと改称し、臨時の心エコー検査も常に対応可能となっています。

 このホームページをご覧になっている循環器内科の先生で、北海道札幌の地で急性期医療を中心とした高度な循環器医療に携わりたいという気持ちをお持ちの先生は、是非見学に来て下さい。さらに良質な最先端の循環器医療を北海道全域の患者さんに提供できるよう一緒に頑張ってゆきたいと思っています。


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