われわれ臨床工学技士は、生命維持管理装置の保守・管理のみならず患者さまの循環動態を把握しチーム医療の一員として情報や意見交換を行い、より安全で最良の医療、技術の提供ができるよう努力しています。
人工心肺・補助循環業務
心臓手術中、心臓を停めている間、患者さまの心臓と肺に代わって人工心肺装置を操作します。先天性心疾患では生後間もない新生児から複雑心奇形、後天性の心臓血管疾患では複合的な疾患を抱えた重篤な症例が多くなっており、安全で生体にやさしい体外循環を心掛けています。
心臓カテーテル検査・治療業務
主に狭心症や急性心筋梗塞に対する検査ならびに治療を行います。効率的かつ安全に行なう為に 2000年7月より臨床工学技士の清潔介助業務を医師からの要望により開始しています。治療では、使用可能な全てのデバイスが使える施設認定を受け、多枝病変や高度石灰化病変に対しての適応も拡大しています。また、末梢血管に対する治療も増加しています。先天性心疾患においても手術前後の心カテ検査や治療も積極的に行われています。
EPS ・アブレーション・ペースメーカ植え込み・フォローアップ管理業務
2003年1月よりCARTO Mapping法も導入され不整脈に対する根治治療も積極的に行われています。また、難治性といわれている心房細動や心室頻拍のアブレーションも行っています。従来のペースメーカ植込みやジェネレータ交換と共に、植込み型除細動や両心室ペーシングと新しい治療法も導入されています。ペースメーカ外来では、週2~3回の外来で患者さまのフォローも行っています。
透析室業務
透析室ベッド数は20床で1部は月~土、2部は月・水・金に行っています。特色としては、透析患者数の約8割以上が循環器科、消化器科、脳外科、整形外科、眼科などの検査や手術を目的とした患者さまです。そのため、各種合併症を有した患者さまの透析中の循環管理や容態の変化に即座に対応すべく、医師・看護師と連携し安全な透析治療を提供しています。
急性血液浄化業務
集中治療室(ICU)で行う血液浄化療法と病棟・外来で行う血液浄化療法があります。ICUでは、重症心不全・敗血症・劇症肝炎・急性重症膵炎など重症例が多く、持続緩徐式血液濾過療法(CHF)や血漿交換療法(PE)、エンドトキシン吸着療法など各症例に適した各種血液浄化療法を併用し治療しています。また、最近では高流量持続血液濾過透析法(High flow CHDF)などの高度な血液浄化療法も行っています。病棟・外来では、ベッドサイドに出向いて血液濾過療法(HF)や潰瘍性大腸炎の患者さまには外来で白血球除去療法(LCAP)や顆粒球吸着療法(GCAP)を行っています。
高気圧酸素治療業務
脳梗塞・脳出血術後・突発性難聴・網膜中心動脈閉鎖症など各診療科から依頼があり、最近では、一酸化炭素中毒症例など緊急症例も増加しています。
眼科手術業務
全ての白内障や硝子体手術に携わっており、その中で超音波乳化吸引プローブやジアテルミー、硝子体カッター、シザース、眼内レーザーなどの操作を行っています。
ME機器中央管理業務
現在165機種、1637台のME機器管理を行っています。
主に シリンジポンプ: 345台
輸液ポンプ: 205台
人工呼吸器:46台
パルスオキシメータ: 140台
心電図モニター: 148台
と、ME機器も増加しています。
返却時には必ず点検を行い、常に安全な機器を供給できるよう心掛けています。