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第二回手稲渓仁会病院オープンキャンパスを終えて日本全国より39名の医学部学生がここ手稲渓仁会病院に集まり、3月7日、3月8日の2日間にわたり第2回目の医学教育オープンキャンパスが開かれました。朝早くから2日間にわたるこの会に参加した学生さんの生き生きした、元気・やる気いっぱいの姿を見て自分の若い時代を思い出し、非常に感動を受けました。またこのようなセミナーを通じて診療だけでなく医学教育に就き勉強する機会も今の医学生から求められている事を強く感じました。手稲渓仁会病院ではピッツバーグ大学医療センターとの提携の下、2001年より、屋根瓦方式に則った臨床研修が行われ、診療のトレイニングでは1年上の者は1年下の者を教育することが重要と考えてきました。またこのようなグループ診療ではディスカションをしながら横断的により確実・安全な診療が可能と考えられます。齋藤中哉医師の指導のもと、2007年より、当院で医学教育フェローシップが導入されて以来、屋根瓦方式の中に診療の教育だけでなく、教育スキル、診療でのリーダーシップについての考え方が取り入れられ、より明確な考えの下に、充実した臨床研修システムが出来あがって来ていると感じます。今回のオープンキャンプスが更に発展し、日本の臨床研修制度の中に広くこの医学教育に対する考え方が取り入れられると日本の医療の質はさらに向上するものと期待されます。
全体講演岸田 明博:【基調講演】世界に通用する臨床医をめざして
オープンキャンパスも2回目を迎え、より定着したきた感じです。昨年との大きな違いは、まず第一に道外の参加者が増えたことだと思います。当院研修プログラムがより広く知られるようになった結果かもしれません。2番目としては、参加者のMotivationが高いこととその優秀さでした。質問に対しても、”よく勉強しているな”と思わせるような答えが随所に聞かれて、本当に感心させられました。もう一つ感心したことはフェローの方々の姿勢でした。”勉強したからその成果を聞いてください”という態度ではなく、あくまで参加者のためになることを意識した発表だったと思います。自分自身のことだけでなく、相手のことも充分に意識すること、とても大切な姿勢だと思っています。このフェローシップは日本でも他に類を見ないプログラムです。先陣をきって、今後も益々の発展を期待しています。 自分でもスライドを楽しく作ることができたのですが、プレゼンをしているときも、受講されている皆さんの反応もよかったので、私自身も楽しい発表でした。受講された方々には、今、日本の医療で起こっている問題点について、大学の授業やマスコミの情報からは得られない事実に触れていただくことができたようで、意味があったと思います。また、これから医師になる皆さんが、将来何科の医師になるにしても、総合診療能力の高い医師となることで、救急医療を充実させることに貢献できるというメッセージも伝わったように思い、非常に充実した40分間でした。 小嶋 一:【特別講演】らくだのはなむけ
伝えたい思いを言葉にするのは大変でした。この10年あまりの思いをどうやって伝えようか悩みました。普段の講義とか勉強会などではもっと明確なゴールとか、ポイントがあるのでしょうが、それがないだけに何が言いたいのか伝わらなかった学生さんもいると思います。それはそれでいいのかな、と。迷えるらくだたちが5年後、10年後にどうなったか知りたい気持ちでいっぱいです。来てくださった皆さんにありがとう。 齋藤 中哉:【背景講演】医学教育フェローシップ
背景講演の目的は、「オープンキャンパス」企画が実現に至る背景となった「医学教育フェローシップ」をご紹介することでした。「医学教育フェローシップ」は、医療機関が持つ通年の教育課程として、現段階では日本国内で唯一のプログラムです。この講演は、「医学教育フェローシップ」でこの一年間、共に学んできた6名の医学教育フェロー(仲間たち)にcertificateを授与する修了式典でもありました。日本全国からお集まりくださった医学生の皆さんは、志が高く、意欲旺盛で積極的で、この二日間は、私たち開催者にとっても、自分たちの臨床と教育の営みを振り返るよい機会となりました。医学生への贈る言葉「汝自身を知れ」、そして、医学教育フェローへの贈る言葉「No rain, no rainbow」を、自分自身にも向けて、今回の感動を忘れず、医師としてのキャリアを歩んでいきたいと思います。参加してくださった皆さん、そして、オープンキャンパスに関ってくださった院内スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。 2009年度医学教育フェローによるセッション坪谷 透:日本の医療が危機を迎えています
まず、遠くは四国・九州から参加してくれた多くの医学生の皆様に、ありがとう、といいたいです。 正直全く十分とはいえない準備でしたが、個性豊かな学生さんたちのおかげで90分楽しませてもらいました。本番では、自身の想いを思うままに語ったところ、自身が用意した最後の「まとめ」スライドと、本編内容が合致していないことに最後になって気づき、個人的にはそれが一番の衝撃でした。。。 医学生皆様、関係各位の皆様、ありがとうございました。
準備段階から自分のセッションは斬新だが、大変と言われてきました。どのくらい臨床の雰囲気が伝わったかはわかりませんが、今の自分にはベストをつくしました。医師として働き始めると、患者さんの状態のことでつらく思い悩むこともあると思います。そんなときはこの話を思い出して欲しいです。きっと役に立つ考え方であると信じております。 参加してくれた学生さんありがとうございます。全国各地から集まってくださり、真剣な表情と積極性が印象的でした。皆様の学ぶ意欲には感服いたします。自分も刺激をもらいました。来年度以降もお互いに素晴らしいオープンキャンパスを作っていきましょう。
全国各地から集まってくださった医学生の皆さん,本当にありがとうございました。一番嬉しかったのは,自分の興味のある医療の分野に関心を持っていらっしゃる医学生が全国にいることが知れ,お話ができたことです。私のセッションでは内容が盛りだくさんになってしまい,実際の現場での話まで十分時間が取れませんでしたが,臨床の体験・”感じてもらえる”ことができたならば,十分一番大事なメッセージを持って帰ってもらえたと思います。今後もオープンキャンパスが起爆剤となって,至るところで後進を育てる流れができればよいなと思いました。来年度以降も発展を願っています。ありがとうございました。
あっという間のオープンキャンパスでした。準備段階では不安な点も少なからずありましたが、全国から集まってきてくださった医学生の皆さんとお会いし、オープンキャンパスに関わることができたことをとても嬉しく思っています。また、個人セッションを通して、スタッフの先生や医学教育フェローシップのメンバー、後輩の皆さんに貴重な時間をさいてご協力いただき、本当にありがとうございました。このオープンキャンパスの根底に流れる、「教育」の輪がさらに広がることを目標に自分ができることを探して、実行に移していきたいです。
オープンキャンパスを機会に、改めてこの4年間をふりかえってみると、思いもかけず自分がたくさんのことを学んできたことに気付きました。中でも、スタッフの先生、先輩、同期、後輩とともに考え、悩んだからこそ煉りに煉られ、一つの大切な「宝物」となった経験が数多くありました。皆さんは今回数々のセッションに参加して、何を感じ取られたのでしょうか?いつの日かそれを、ご自身の言葉としてどなたかに伝えていただければ幸いです。最後に、オープンキャンパス開催に伴い、ご協力いただいた方々に感謝を申し上げます。ありがとうございました。 今回、脳性麻痺の症例について発表させて頂きました。1日目6名、2日目8名もの参加者さんが参加してくださり、本当にありがとうございました。色々な先生方に助けて頂き、また、参加者さんも色々と深く考えておられ、はっとする意見もあり、むしろこちらが勉強になりました。齋藤先生から修了書を手渡された時は密かにちょっと心の中で涙ぐんでしまいました。もっともっと頑張らないとな、と痛感しましたが、これを過程に、今後も小児科の教育システムや教育フェローシップに何か貢献させて頂けたらな、と思っています。本当にありがとうございました。 常勤医師および2008年度医学教育フェローによるセッション星 哲也:ジェネラリスト(総合医)とスペシャリスト(専門医)
多くの医学生や研修医の参加のなか、総合医と専門医に関してフリートークを行いました。まず、私自身の経歴(総合医+専門医)紹介をアイスブレーキングとして参加者から総合医と専門医に対する考え方を聞きながらトークは進みました。私自身が感じたことは実際の臨床の現場に出る前の医学生と現場で働いている医師との考え方の違いです。医学生は医者である以上は専門医といえどもある程度の総合力は有しているべきと考え、研修医は医療が細分化した現代医療において総合医の必要性は認識しているものの、一方で限界を感じているように思いました。 岸田 直樹:大学では学べない?感染症診療事始め、とその使い方 -”机上と現場の乖離”にも配慮できる研修医になるために-
今回一番伝えたかったことは後半の30分の内容です。それまでは前座みたいなものでした。それは感染症の原則なんかより、もっともっと大切な医師として持っておくべきスキルの一つです。“正しい医療=必ずしも誰もがすぐに受け入れるものではない”ということを知り、Goalは目の前の一人ひとりの患者さんであるということさえはずさなければ、現場での対処法はおのずと見えてくると思います。医学生のみなさん、がんばってください!次回がもしあれば、テーマは“日本型コンサルテーションスキルとは?”か“チーム医療って何だろう”でしょうか。 長谷部浩平:診療のための"Quality Improvement"
医学教育フェローシップ1期生として、1つのセッションを頂き「QualityImprovement」について10人の学生さんと、小嶋先生と一緒に考える機会を得ました。こうすればもっと良くなったかな?といった改善テーマ(反省)を持ちつつ、参加された皆さんにとっては、今後何らかの形でちっちゃな芽が育てば嬉しいと考えています。オープンキャンパス2009が沢山の人の出会いがあり、関わった皆の世界が、シナプスを伸ばして拡がる機会になったのであれば、大成功です。運営を支えたフェローの皆さん、中哉先生、どうもありがとうございました。
今年のセッションでは当院総合内科チームの概要を説明し、実際にみた症例をいくつか紹介しました。今回はあえて、総合内科の醍醐味を伝えるだけではなく、総合内科をやっていて感じる限界や他科診療科との連携の大切さを皆さんに伝えようと思いました。学生の皆さんには興味を持っていただいたようで良かったと思います。今回心に残ったことがあれば、臨床研修を経験する間に少しでも思い出していただければ幸いです。 |



” 悩んだけれど、発表してよかった”と思います。医師になって数年経って抱いている課題や疑問点を、医学生の皆様の前で発表する機会を頂きました。実際には、うまくできたところと反省するところがありました。しかし、現場にでて感じることを言葉にして説明することで、課題に対して理解が深まり客観的に見つめなおすことができたと思います。
今年のオープンキャンパスでは、臨床研修病院の選び方というセッションを担当しました。これまでにいろいろな場で医学生の人たちから受けた質問に対する回答の総まとめを作るつもりで準備をしました。怪しい情報や噂にとらわれずに、自分にあった臨床研修病院を、また自分自身を発見するために、新たな出会いを求めて井の中から外の世界へと飛び出そうという真のメッセージが伝わったのであれば嬉しいです。昨年同様、参加者の学生さん達が闊達に意見を出してくれたおかげで、予想以上に議論が盛り、自分自身もとても楽しい時間を過ごせました。皆さんどうもありがとうございました。