診療室便り
「続・ダイエット」2010年8月
家庭医療科の続木康伸です。
8月の追伸号です。深い内容ではないので、お気軽に読んでみてください。
今回の題とは全然関係ありませんが最近キックボクシングを始めました(蹴空ジム所属)。両膝の靭帯を切ってから10年ぶりの格闘技再開です。
さらに全然関係ありませんが、雑誌で後輩がドクターヘリに乗っている姿が日経メディカルに取材されていました。なつかしさとうれしさで前の病院のボス 今 明秀先生が書くブログを読んでいます。面白いので医療関係の方は見てみてください。(青森県ドクターヘリ スタッフブログ)
さて本題へ。
今回は自分が試した事のあるエクササイズをかいつまんで簡単にやり方を解説しました。ここには記載されていませんが、スロートレーニングとトレーシーメソッドはどちらも優れているので、いずれご紹介したいと思います。
アジア人としていつかは「モムチャン・ダイエット」のチョン・ダヨンさんにも触れたいところです。
あくまでも自分の主観で書かせて頂いていますので、よろしくお願いいたします。
ダイエットでのエクササイズに関する重要なポイントは
「簡単にはやせません」、「楽にはやせません」。「維持の方が難しいです」
① ビリーズブートキャンプ
ブートキャンプとはアメリカの陸軍などにおける新兵の基礎体力訓練を指します。
ビデオの映像に従って運動し、7日間の減量プログラムを消化するという、短期集中型のエクササイズです。
創始者のビリー・ブランクス氏(本名 Billy Wayne Blanks、1955年~)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身で14歳から格闘技を始め、7度の空手世界チャンピオン、テコンドーの8段所持者、そのほか7種の武術で黒帯を取得しています。1980年代アメリカ空手の殿堂であるアスリート・オブ・ザ・イヤーに選出され、国際大会では36個の金メダルを獲得し、1982年に全米空手殿堂入りを果たしています。1980年代後半に自らが開発、道場を開いたタエ・ボー(Tae Bo:テコンドーとボクシング、またエアロビクスや踊りの要素を組み合わせたエクササイズ)が数億ドルを売り上げ、1度目の大ベストセラーとなります(アメリカ人にはタエボーの人で通じる事が多い気がします)。その後、陸軍の練兵軍曹(ご自身は軍人ではないようです)としての経験を生かし「ビリーズブートキャンプ」を発案、「サーコォ、サーコォ(circle,circle:回せ、回せ)」などの掛け声で日本でも爆発的な人気となり、2度目のベストセラーを得る事になります。その他、エクササイズ関連でテレビ出演やテレビドラマ「ERシリーズⅤ 第14話 破綻の序章」などにも出演しています。余談ですが、DVDの右側に写る金髪の女性は実の娘であるシェリー・ブランクスさんで、14歳の時に全米の柔術選手権で金メダルを取り、テコンドーは5段の腕前を持つ母親です。
さてこのビリーズブートキャンプはDVD中にビリーも言っているように、「自分の意識を変えるためのもの」と捉えた方が無難です。ダイエットを始める人の基本がここにあります。全身を使う運動が45分ほど連続して続くために運動量自体もかなり多く、自分1人ではこなせるものではありません。これを継続するのは仕事を持った方だと無理がありますし、7日間やり抜く事自体が困難です。
ただし、「ダイエットは自分との闘い」です。
本気で痩せたいのなら7日間やり続けたいところです。
途中で休んでも構いません。回数を減らしても構いません。ビリーバンドなしでも構いません。とにかくDVDの最後までやり抜いた先には絶対の自信が待っています。
7日間やり抜いた後は曜日を決めて特定の巻のみ、特定の運動のみ行うなどの工夫でよいエクササイズになると思います。買ったままにしておくのはもったいないです。
② デューク更家式ウォーキングダイエット
デューク更家さんは1954年4月10日生まれ、和歌山県新宮市出身、大阪経済大学卒業(現大阪経済大学客員教授)。大学生時代からショーモデルとして活躍、ファッションショーの演出およびプロデュース、モデルへのウォーキング指導を手がけた後、一般向けのウォーキングレッスンを始めたとされています。現在はモナコ在住で日本とモナコを行き来きしているそうです。
このウォーキングダイエット、美しい歩き方とダイエットをライフスタイルに組み込むとゆうダイエットの基本で非常に優れていると思います。習慣化すればかなりの効果が期待でき、また歩き方も本当にキレイで常に腹筋が引き締まった状態になっています。
運動自体は軽度ですが、30分ほどのメニューをこなすと結構な運動量になっています。きちんとした姿勢と歩き方の体に対する影響、また見た目の美しさを考えると、軽度の運動から始めたいなどといった方には適切かと思います。鍛える部位にもよるのかもしれませんが、自分が最も効果がでたのは腹部とお尻です。お尻は手の平より小さくなりました。もしおやりになるのであれば、きちんとした教室に通う事からお始めになられるのが一番です。(自分は通いたくても教室がありませんでしたが・・・・)
日常生活に正しいウォーキングを取り入れてみて下さい。
③ 加圧トレーニング
芸能人の方でも愛好者が多く、最近なにかとテレビや雑誌などでお目にかかっている方も多いと思われます。例えば、芸能人のヒロミさんは加圧スタジオ「51.5」を3店舗持ち成功されています。たけし軍団の水道橋博士さんは著書「筋肉バカの壁」にも自信の体験とその効果を書かれています。
加圧トレーニングは四肢の基部を加圧とレーニング専用ベルトで圧迫し、血流を制限した状態で行うトレーニングです。これにより短時間、低負荷強度により筋力増強を目指したものです。創設者である佐藤義昭氏は、ボディービルダーにあこがれていた40数年前に、正座のときの脚の痺れから人工的に血流を遮断すればパンプアップ(筋肉の肥大)するのではないかとひらめき、「筋肉を太く大きくしたい」という素朴な欲求から、はじめは柔道帯などを使い生まれたものとされます。
一般的に筋力トレーニングを目的とした場合には、65%1RM(#注)以上の負荷が必要でこれ以下の強度では筋肥大はしくいとされる。加圧を行えば20%1RM(日常生活程度)でも筋肥大や筋力増強が示されています。わかりやすくゆうと最大の筋力を使う重量の65%(100kgが最高なら65kg)でトレーニング(一般的には週3回 10回/セット×3)しなければ筋力はつきませんが、加圧下では20kgでよいとゆう報告があります。また、トレーニングによる筋肥大のうち約半分はトレーニング直後に分泌される成長ホルモンが関係しているとされていますが、加圧トレーニングを行うと分泌量は2倍とされています。脳梗塞や心疾患などの病気回復からのリハビリにも応用研究されているくらいなので、簡単に言えば「加圧トレーニングとは小さい運動でより強度の運動効果を得る」事にあります。この事を利用して加圧ゴルフやヨガなども行われています。実際自分の体験からも同一の負荷(重量)などでのトレーニングよりもはるかに効果がある感じを受けていますし、トレーニング中のパンプアップ(使用した筋肉が張っている感じ)が良くわかり、トレーニングを強く実感しています。
ここまで聞くとずいぶんといいような気がしていると思います。効果のほどは前号の自分の体を見て頂ければお分かりになるかと思いますが、ダイエットであれば体を縛ってトレーニングするので楽な訳がありません。効果を期待するのであれば結構キツイのは間違いないです。リハビリは別として自分のジムは比較的体育会系です。ジムを載せておきますので興味のある方はご参考下さい。≫こちらから
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ダイエットは日常生活に取り込み、一生続くものだと思って下さい。年齢が進めば若い時のみならず、昨年と同じようにも痩せません。痩せ始めるのには1か月以上継続しなければなりません。運動以上に食べていても痩せません。
がしかし、ダイエットに成功すれば日々が意外と楽しく、1~2kg痩せただけで自分気持ちやズボンの余裕がずいぶんと違う事に気が付くはずです。女性であれば体重ではなく体形に注意してください。今までと違った自分が見えてくるでしょう。
参考文献)
1)加圧トレーニングの理論と実践:佐藤義昭、石井直方ほか 講談社
2)筋肉バカの壁 博士の異常な健康Part2:水道橋博士(浅草キッド)アスペクト
3)世界一モテる体の作り方:石井直方 講談社
#注 1RM(1RM : 最大拳上負荷重量)

