


高次脳機能障害は交通事故や転倒などによる外傷性脳損傷や脳血管疾患や脳腫瘍、脳炎、低酸素脳症などの疾病によって起因する認知障害全般を指し、脳の器質的病変としての失語・失行・失認の他、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などが含まれます。
自覚しにくい症状である上、高次脳機能障害により自己洞察力が低下してしまうこともあり、ご本人も気付いていない場合も多いです。また、外見からも分かりにくいため、家族や周囲からも理解されにくい状況にあります。

| ■ | 失語症 | … | 言葉が話せない、理解出来ないなどの言語の障害 |
| ■ | 失行症 | … | ある運動や動作・行為の実行に際して、指示された実行内容が理解でき意欲が十分あるにもかかわらず、指示された運動をぎこちなく実行したり、物品や道具を不器用に使用したり誤って扱うなどの行為を してしまう障害 |
| ■ | 半側空間無視 | … | 通常は左側の空間に注意が向かないために、左側にぶつかったり、左側の物を見落としてしまう障害 |
| ■ | 注意障害 | … | 落ち着きがない、集中して物ごとを行なえない、動きが止まってしまう、たくさんの情報を処理出来 ないなどの症状 |
| ■ | 遂行機能障害 | … | 目的や将来の予定を達成出来ない、計画的に行動を行なうことが出来ない、変化する状況にうまく対応して行動できないなどの症状 |
| ■ | 見当識障害 | … | 日時や季節がわからない、今自分がいる場所がわからない、家族がわからないなどといった症状 |
| ■ | 記憶障害 | … | 新しいことを覚えられない、以前のことを思い出せないなどの症状 |

上記の障害のため、受傷・発症前に比べ日常生活および社会生活上の適応が困難となります。このため、高次脳機能障害者に対して、専門的なリハビリを提供している医療機関では、医学的なリハビリだけではなく、日常生活をおくっていくのに必要な訓練、職業復帰のために必要な技能を身につける訓練を提供しています。

障害の程度により、精神保健福祉手帳や自立支援医療(精神通院医療)、障害年金(精神)の対象になる場合があります。これらの申請には医師の診断書が必要となりますので、かかりつけ病院の主治医や医療ソーシャルワーカーにご相談下さい。

| ● | 独立行政法人 高齢者・障害者雇用支援機構 北海道障害者職業センター TEL011-747-8231 |
| ● | 北海道心身障害者総合相談所 TEL011-613-5401 |
| ● | 北海道立精神保健福祉センター TEL011-864-7000 |
| ● | 札幌こころのセンター(札幌市の方のみ) TEL011-622-0556 |
| ● | 各区保健センター、保健所 |
| ※ | その他、専門的なリハビリを行なっている病院、患者会や家族会等ございますので、上記の専門機関・相談窓口やかかりつけの病院にお問い合わせ下さい。 |
| 医療ソーシャルワーカーとは | 患者さまとご家族から通院、入院、退院に関わる相談を受け、生活の質の確保に向けたアドバイスや支援を行うスタッフです。 |