NST活動
札幌西円山病院NSTチーム(栄養管理チーム)ご紹介
| “高齢者の栄養管理サービスを組織的に推進” |
| 札幌西円山病院の入院患者様の平均年齢は84歳。その殆どの方が老年医学でいう後期高齢者で占められており、平均在院日数も1,180日となっております。当院では平成7年より院内栄養管理サービス(Nutrition Care and Management, NCM)のシステム構築を行い、給食管理主体の業務から患者様主体の栄養ケアへの業務改革を行ってきました。現在は、栄養科栄養士全てがNCM業務を行い、チームケアに参画しております。また、これらを基盤とし“栄養サポートチーム(NST)”や質の管理技法でもあるISO 9001の認証(審査登録)を受けております。 |
| “NCMの導入” | |
| 当院のNCMは、患者様が入院して1週間後に、全員への食事調査から開始します。2週間後からは身体計測、安静時エネルギー代謝の測定を行い臨床検査データ、臨床診査を収集してアセスメントを終了。アセスメント結果は、各部署参加のケアカンファレンスで報告を行っております。 栄養スクリーニングはアルブミン値3.5・/・以下、体重減少率5%以下、あるいは残食率25%以上の患者様をPEMリスク患者として、栄養プランの作成を行っております。基本的に安静時エネルギーの1.5倍のエネルギーと体重の1.4倍のタンパク質を補給し、継続的にモニタリングを行っております。 |
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| “NCMにおけるチームケアとNSTの立ち上げ” | |
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高齢者の栄養状態には、疾患、医薬品、口腔問題、嚥下・咀嚼問題、日常生活動作など多くの要因が直接的、間接的に関連してくるため、NCMシステムでは栄養士だけの栄養管理の活動のみではなく、多領域のスタッフからの栄養ケアが必要とされてきます。そこで、NCMを基盤として経腸栄養療法もその範疇としたNSTという形での取り組みが理想的であるとした病院長(峯廻功守)の掛け声とともに2000年6月より、NSTの立ち上げに取り組み始めました。 病院長をチェアマンとし、栄養科が事務局。病棟医長、師長、在宅部門の医長・師長、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師、歯科医師、歯科衛生士らの参加のもと、翌月より毎月1回の勉強会を継続的に行いました。講師は、各部署持ち回りで行い、各職域でどのように栄養管理を中心としたアセスメントを実施するかなどを発表してきました。この間様々な問題点を処理し、また実施手順書等を作成し院内への水平展開を図って参りました。 |
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2001年4月よりNSTの活動が本格的にスタートしましたが、当院のように長期の療養患者様が中心である医療施設の個々の患者様のADL, QOL向上など医療の質の底上げが第一の目標となり、PEM改善を目標としたNCMの取り組みがひいては顧客満足の充足に繋がるものと考えます。長期療養患者様の栄養ケアはゴールが見えにくいからこそ、その栄養ケアのプロセスを明確にすることの重要性を認識しなければならないと考えます。NCMシステムとNSTの設置は当院が目指す「質を担保にした医療」への取り組みの一環として位置付け、今後も組織的な活動を展開していきたいと思います。 |
| 「日本健康・栄養システム学会発表/2001年6月:管理栄養士 星野和子」 | |

